(取材・文:山田百合菜 写真:岩崎史香)
日本食・食文化を世界に
今回のイベントは、日本政府農林水産省・外務省が主催する「日本食・食文化の世界的普及プロジェクト」の一環。主旨は、シアトルに住んでいるアメリカ人に、日本食と食文化を広め、家庭でも楽しめる和食を紹介することだ。「イベント後に、自宅で家族や友人に、手巻き寿司を振る舞ってほしい」そんな願いも込められている。
日本食に興味がある人がこんなにも
参加者は約70名。お寿司が食べられるということで、日本人が多いかと思いきや、参加した日本人はわずか11人だった。日本人の家族や友人と一緒に来ているグループ、アメリカ人のみのグループなどいろいろ。小学生くらいの子どもが10人程と年齢の層も広い。ひとりで来ている人もちらほら見られ、中には飛び込み参加という人も。いまさらながら日本食の人気を実感した。
イベントは、中島シェフによる「和食とは何か」というレクチャーから始まった。前方のスクリーンに映し出されるスライドを見ながら、「一汁三菜」という日本独特の食スタイルの紹介、和食のきれいな盛り付けのデモンストレーションなどを学んだ。レクチャーの合間や質疑応答タイムでは、参加者から積極的に質問が上がる。
わいわい楽しく作る手巻き寿司
同イベントの広報担当の原田千穂さんは「たくさん写真を撮って、フェイスブック、インスタグラムなどSNSに載せて」と激励していた。
目から鱗~手巻き寿司のきれいな巻き方~
日本では手巻き寿司の作り方をわざわざ調べようとは思わなかったが、こうして、本職のシェフから教えてもらうと簡単にきれいにできるようになり、日本人の私にも楽しいイベントだった。
和食がユネスコの世界無形文化遺産に登録され、和食の認知度が高くなったこともあり、こうしたイベントを通して世界と日本の文化交流が深まることを期待したい。