街角をぶらり旅するように、日本やアメリカの酒蔵、ワイナリー、ブリュワリー、蒸溜所を訪ね歩く。そこで出会ったお酒や人々、そして料理とのペアリングを、シェフならではの視点でご紹介します。
料理と日常に寄り添うオレゴンの上品な赤
ベル・ペンテ ウィラメット・バレー
ピノ・ノワール 2023
シアトルからも車で足を延ばしやすい、オレゴン州ウィラメット・バレー。「ベル・ペンテ」は、アメリカを代表するピノ・ノワールの産地として知られるこの地で、1994年に創業した家族経営の小規模ワイナリーです。名前はフランス語で「美しい斜面」という意味。環境に配慮した有機栽培を軸に、バイオダイナミック農法を取り入れながら、ブルゴーニュスタイルのワイン造りを続けています。
Belle Pente Pinot Noir 2023
香り ★★★★★(赤チェリー、ストロベリー、クランベリー、バラ、紅茶を思わせる繊細な香り)
味わい ★★★★★(やわらかなタンニンと鮮やかな酸。果実味がありながら上品で軽やか)
飲みやすさ ★★★★★(渋みが強すぎず、少し冷やしてもおいしく楽しめる親しみやすい赤)
個性 ★★★★☆(オレゴンらしい透明感と、ブルゴーニュスタイルのエレガントさ)
おすすめ ★★★★★
シェフのコメント
このピノ・ノワールは、渋みが強すぎず、赤い果実の甘みときれいな酸があり、家庭の和食にも合わせやすい一本です。おすすめは、すき焼き、肉じゃが、鶏の照り焼き、うなぎ丼。甘辛いタレやだしの旨み、肉やうなぎの脂に、ワインの果実味と穏やかなスパイス感が自然に重なります。うなぎの脂やタレの甘みも、ワインの酸が軽やかにまとめてくれます。少し冷やすと、より軽やかで食事に合わせやすくなります。
総評
ベル・ペンテ ピノ・ノワール 2023は、特別な日のためだけではなく、普段の食卓に寄り添ってくれるオレゴンの赤ワインです。甘辛い和食から、うなぎ丼のような少し贅沢な一皿まで幅広く楽しめます。「和食には日本酒」という定番に、赤ワインという新しい選択肢を加えてくれる、上品で親しみやすいピノ・ノワール。ぜひ試してほしい一本です。
















