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長くは着られない服をいかにサステナブルに楽しむか考えてみる〜ゆる〜くSDGsな消費者生活

SDGsとは「持続可能な開発目標」。環境対策や貧困撲滅、ジェンダー平等などなど、大きな目標はたくさんあるけれど、私にもできることって? サステナブルで豊かなおうち時間を目指すべく「地球に、人に、そして自分に優しく」をテーマに、今気になるモノやコトを紹介!

サンデー・コレクティブの服は、認証オーガニックコットンを使用していること、生産地の近くで素材を調達していること、倫理的に生産されていることなどが、そのタグに記されている。価値に見合う金額を払うのも大切なことなのだと考えさせられる

子どもの頃、はとこの姉妹からしばしば届くお下がりのお洋服がぎっしり入った荷物がとても嬉しかったことを覚えている。思えば兄やはとこ、母の同僚の娘さんたちからのお下がりをありがたーく着回していたことが今の服好きにつながったのかしら、なんて。

世界中のお父さんお母さんが知っているように、子どもの服は長くは着られない。自分が子を持ってよくわかった。だって本当にすぐ小さくなる。シミがつく。破れる。ひざなんて冗談みたいに穴があく。そうとわかっているのに良い服を買ってもいいものか? それともすぐに諦めのつく安いもので通すべきなのか?

ある知人は落ちないカレーのシミがついたら、もうどうにもならないので捨ててしまうと言っていた。だから衣類は特に安いもので揃えるそうだ。エコという面では確かにちょっと違うのかもしれないが、実家のサポートにも頼れず共働きで忙しい日々を過ごす彼女にとっては、それも生活を守るためのひとつのサステナブルなやり方。

長くは着られない子ども服。それを「一つの世代からまた次の世代に受け継がれるように」、そして「これからもたくさんの日曜日を迎えられる」服になってほしいという思いで作られている

この夏、日本に帰って驚いたのは日本の服の価格とそのクオリティー。とても安いのにおしゃれだし、作りが凝っていて、生産工程にもずいぶんと手間がかかっていそうだ。しかしデザイン畑にいるまた別の知人は、日本のブランドは安売りをしすぎだと嘆いていた。もっと値段を上げてブランド価値を高めれば良いのに、それでもみんな買うのに、と。作り手側の生活も考えると、これもとても大切な視点。そして私のように、選ぶ服に思い入れや執着があり、サイズが小さくなったものもなかなか捨てられないような人間は、やっぱり少しでも背景のわかる服や、使い捨てではなく買うときに悩んで選ぶような服が気になってしまう。そしてますます手放せなくなるのだ(苦笑)。ちなみに前述のはとこ姉妹は、きっと服を選んでいた伯母がおしゃれな人だったのだろう。いつも質もデザインも良いものばかりだった。

さて、最近長男が急激に大きくなり、軒並み夏服が小さくなったのを良いことに爆買いしたのは、前から気になっていたサンデー・コレクティブの服。前シーズンのアイテムたちが70%オフになっているのを見つけて一時帰国直前にオーダー。しかも出国日の朝に届いた奇跡! 本来なら躊躇する価格の品をお得に手に入れられると満足感もひとしおだ。そして本人も2カ月の日本滞在の間にボロボロに着倒すほど気に入ってくれた。さあ、思いっきり着てくれ! それがエコなはずだ!

■The Sunday Collective
https://thesundaycollective.com

コロナ禍の2021年に創業。「丁寧な暮らし」という考え方をベースに、時代に左右されない製品作りにこだわる。自然体で楽しめる心地よい服を提案するため、肌触りや耐久性など、さまざまな観点から長く愛されるための素材を選定。認証オーガニックコットンやリサイクルポリエステル、REFIBRA™(リフィブラ)リヨセルなどを使用するだけでなく、それらの生地についても、洗濯による縮みや色落ちなどの耐久性を国際的に認定された実験ラボと提携して確認。厳選することで、長期的な着用を可能にしている。また、商品の個包装から配送用の梱包資材まで、再生素材やリサイクル可能なものを使用している。

■REFIBRA™(リフィブラ)リヨセルとは

オーストリアに本社を持つレンチング社が開発したエコ素材で、従来は木材パルプを原料としていたリヨセル繊維の原材料の一部に、コットンの端材や古着などの繊維廃棄物を利用することを可能にした。新たな木材原料の使用を減らし、廃棄されるコットン素材のアップサイクルにもつながる。また、繊維の生産に使用される水も再利用。製造工程で使用する溶剤の99%以上を回収・再利用するクローズド・ループ生産システムで製造される。アウトドアブランドのパタゴニアも一部の製品に積極的に採用している(www.patagonia.jp/our-footprint/refibra.html)。

河野 光
2018年から22年までをシアトルで過ごし、現在は東京在住。運動オンチのインドア派に思われがちだが、屋内にこもっているのが大の苦手。犬とお酒と音楽が友だち。雨の日も風の日も、愛犬との長ーい散歩が日課。