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この秋、シアトルで足を運びたい 気になるカフェ大集合!

この秋、シアトルで足を運びたい
気になるカフェ大集合!

スターバックスを始め、有名カフェが勢ぞろいのシアトル。まだ行っていない穴場はどこ? スタッフが見つけたお気に入りスポットを紹介します。

日本からインスピレーションを受けたラテ

取材・文:田中美和

Koku Cafe + Market
1417 Queen Anne Ave. N., #101b, Seattle, WA 98109 
火~金9am~7pm、土日9am~6pm、 月曜定休 ☎206-285-1352
https://kokucafemarket.com

クートさん自ら全メニューを考案今後は営業時間が長くなりコーヒーのほか日本酒やビールなども取り扱う予定

2018年6月にオープンしたコク・カフェは、アッパー・クイーンアンに店舗を構え、子連れ客やシニア、ビジネスパーソンなどさまざまな層から愛されている。店名は日本語の「コクがある」から来ていて、日本に滞在したことのあるオーナーのクート・シューイさんが、ホッとするような空間で和風の食べ物と飲み物を提供したいというコンセプトから名付けたそう。日本では3カ月暮らし、その間に交換プログラムで名古屋のカフェや農場を手伝ったこともあった。もともと東海岸でシェフや小売店経営の経験を持つクートさんは、東京滞在中に現在のビジネス・パートナーに出会い、このカフェを開くことを決めたと言う。

注目のアマラテ甘酒のほのかな甘さがエスプレッソやミルクと抜群のハーモニー

同店で人気のコーヒーは、なんと甘酒を入れた「アマラテ」。クートさんは日本で初めて甘酒を飲んだ時、ハチミツのように甘いが、とても特徴的な味をしていることに気付いた。シアトルでは好みの甘酒を見つけられなかったので自分で造り始め、その自家製甘酒を使ったラテを提供している。

友人同士でのカフェタイムあるいは読書や勉強にも良さそうなとても落ち着いた店内

このユニークなコーヒーにやや困惑する客も少なくなく、発酵品とコーヒーの相性を初めは疑う人もいる。しかし、玄米で造られた甘酒は甘さ控えめで、コーヒーの苦味をまろやかにしてくれるので、評判は上々なのだとか。ちなみに、コーヒー豆は地元シアトルのコンドイット・ロースターズから仕入れており、自転車でコーヒーを配達しに来てくれるそう。

店の奥には食品売り場があり日本の調味料から菓子類までずらりと並ぶ

フードメニューも充実している。コチュジャン・ポーク丼など丼料理がその代表だが、コーヒーにぴったりなペイストリーも豊富。クートさんは「塩麹を使った自家製ビスケットやとからの和菓子もあります。コーヒーとぜひ一緒に楽しんで」と笑顔を見せた。