力強い歌声が、世界中に火を灯す!Adoワールドツアー「Hibana」
取材・文:加藤良子
弱冠22歳の歌姫Adoのワールドツアー「Hibana」は、世界24都市25公演でソールドアウト。総動員数50万人を超え、日本人アーティスト史上最大となる快挙を達成。動画投稿サイトでの活動開始以来、顔出しをしない独自のスタイルを貫く彼女が、7月10日にタコマドームでシアトル公演を行いました。
会場には東洋系の観客や学生はもちろん、日本人の親子連れの姿も見られた。Adoが劇中歌を担当した人気アニメ映画『ワンピース フィルム レッド』のキャラクター、ウタのコスプレで来場するファンの姿もあり、会場全体がただならぬ熱気と高揚感に包まれていた。
ライブが始まると、イントロが流れるごとに歓声が湧き上がり、「唱」「Episode X」「シャルル」といった代表曲を惜しみなく披露。さらに、テレビアニメ『ベイブレードエックス』の新エンディング曲「Stay Gold」も熱唱。イギリスのDJ、ジャックス・ジョーンズ氏とコラボしたこの楽曲はEDMやエレクトロニック色が強く、これまでと異なる新たな一面がAdoの新境地への到達を感じさせた。困難を乗り越え、新たな未来を自分たちの手で作り出すことを歌った「新時代」でアンコールを締めくくる演出には心を打たれた。
公演前日、Adoはパイクプレイスマーケットにあるスターバックス1号店を訪れたものの、長蛇の列に入店を断念したそう。次のワールドツアーでもまた、ぜひシアトルを訪れて、「スタバ・リベンジ」を果たしてほしい!
Photo by Viola Kam (V’z Twinkle Photography)
なぜ、Adoはこれほどまでに世界中のファンを魅了するのだろう。楽曲と親和性の高いアニメの世界観は多くのリスナーにとって共感しやすく、Adoの音楽に触れるきっかけとなっているのは間違いない。また、聴くだけで腹の底から力がみなぎってくるような圧倒的な歌唱力とパワフルな歌声には、心を揺さぶり聴く人の魂に火をつけるような力があるのかもしれない。
アンコールのMCでは、「母にうるさいと怒られ自室のクローゼットで歌っていた」という子ども時代のエピソードを交えながら、今こうして大きなステージに立てていることへの感謝の思いを語り、夢を追いかける人々への力強いエールを贈った。また、「シアトルに訪れる機会があるなんて思ってもみなかった」と言葉を探るように語る場面も。
世界中でチケットがソールドアウトとなったAdoの公演を、ここシアトルで心ゆくまで堪能できたことは、会場にいた誰にとっても忘れられない特別な夜となったに違いない。
















