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コーン・ジョーク満載の新作ミュージカルコメディー「シャックド!」〜行ってきました

コーン・ジョーク満載の新作ミュージカルコメディー「シャックド!」

取材・文リー・ジャニス

トニー賞受賞者ロバート・ホーン氏による脚本でウォール・ストリート・ジャーナルからも「爆笑必至」と大絶賛され、今後さらに注目を集めること間違いなしの本作を、11月4日のオープニングナイトに観てきました。

アメリカで馴染み深いトウモロコシをモチーフにし、終始言葉遊びとコーン・ジョーク(陳腐でくだらないジョーク)であふれ、家族愛で締めくくられるストーリーが魅力。

Photo by Matthew Murphy and Evan Zimmerman

お茶目なナレーターの2人。最後に正体が明かされる

序盤から軽快なカントリー調の音楽に合わせ、キャラクターたちがトウモロコシを手に歌い踊る姿に観客の笑いが止まらない。物語が進むにつれ、メインキャラクターの力強い歌声と話の展開に自然と感情移入してしまった。

進行役ナレーター2人は実に自由で、借金取立人や宝石商人など次々と役柄を変え、時にはなぜか歌に加わったり登場人物の行動にツッコミを入れたりと、登場するたびに笑いを誘った。部外者であるゴーディーを酔わせようと企む農村の男性たちの場面では、「長くなるから早送りでいくね」とナレーターが時間を操作するメタ的な演出もあり、舞台全体のフレキシブルな世界観に思わず脱帽した。

Photo by Matthew Murphy and Evan Zimmerman

農村の男性たちが団結するパワフルなシーン

忘れてはいけないのが、劇中に飛び交う怒濤怒濤どとう のコーン・ジョーク。タイトルの「シャックド」はトウモロコシの皮をむくことを意味し、主人公メイジーの名前も「メイズ(トウモロコシ)」にかけられている。絶え間なく繰り出される言葉遊びはアメリカのコメディー番組さながらで、観客がどっと沸く瞬間をリアルタイムで体験できる。アダルトなジョークも多く、ファミリー向けとは言い難いが、すべてを理解できなくても十分楽しめる内容だ。

Photo by Matthew Murphy and Evan Zimmerman

仲たがいした主人公といとこがお互いを親友として許しあうシーンは感動もの

また、外部の人間が閉鎖的な農村に足を踏み入れることで揺れ動く人間関係も丁寧に描かれている。メイジーが農村を出ることに大反対していたいとこや婚約者、祖父たちが最後には彼女に感謝し、「私たちを救ってくれたヒーローはメイジーだ」と和解するシーンは深く胸に響いた。

アメリカらしさを全力で味わいたい人には本作を太鼓判でおすすめしたい。今後のパラマウント・シアターのコメディーミュージカル作品にもぜひ注目してほしい。

The Paramount Theatre
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