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目の前で魔法が現実に! 『ハリー・ポッターと呪いの子』シアトル公演〜行ってきました

目の前で魔法が現実に! 『ハリー・ポッターと呪いの子』シアトル公演〜行ってきました

目の前で魔法が現実に!『ハリー・ポッターと呪いの子』シアトル公演

取材・文:山本拓実

スクリーンではなく、劇場で味わうハリー・ポッターの世界とは? 舞台ならではの仕掛けと、観客と一体になって生まれる熱気を体験してきました。

Photo By Evan Zimmerman

炎が交差する迫力ある魔法戦

舞台上で呪文が唱えられた瞬間、目の前に本物の炎が立ち上った。2018年のトニー賞で作品賞を含む6部門を受賞した舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』が、初の北米ツアーでシアトルにやってきた。

会場のパラマウント・シアターは1928年開場。米国の国家歴史登録財に登録されている。大理石調の柱や金色の装飾、天井に並ぶ楕円形の照明が、ハリー・ポッターの世界によく似合っていた。ロビーの特設売店には、パンフレットや紋章入りのパーカーなどが並んでいた。観客の服装はスーツ姿からジーパン姿までさまざま。杖を手にし、ローブをまとって登場人物になりきった人もいた。

公演会場のパラマウント・シアター

公演グッズが並ぶロビーの売店

物語の舞台は、『ハリー・ポッターと死の秘宝』から19年後。魔法省で働くハリー・ポッターの次男アルバスが、父の宿敵だったドラコ・マルフォイの息子スコーピウスと友情を育み、過去と未来を変えかねない旅へ踏み出す。シリーズでおなじみの人物も次々と姿を見せる。原作が好きな筆者には、懐かしさを感じる場面も多かった。

Photo By Evan Zimmerman
Photo By MatthewMurphy

舞台が始まると、物語の展開に合わせて客席の空気も変わった。魔法省への潜入場面では、本物のハーマイオニーと、ロンに変装した人物との掛け合いが笑いを誘った。迫力ある魔法戦には大きな拍手が湧いた。人の魂を吸い取るディメンター(吸魂鬼)が客席の頭上に現れると、劇場全体が緊張に包まれた。魂を吸い取られた人物が連れ去られる光景は不気味で、強く印象に残った。前半のコミカルな調子から、後半は次第にシリアスな展開へ。笑いながらも気が抜けないところは、原作シリーズを思わせた。

Photo By Evan Zimmerman
Photo By MatthewMurphy

北米ツアー版は2部構成を1本にまとめた約3時間の上演。終演後もしばらく興奮が冷めなかった。シアトル公演は9月12日で幕を閉じ、ツアーは同月19日からソルトレイクシティへと舞台を移した。東京では日本人キャストによる上演が続いており、12月27日(日)に千秋楽を迎える。機会があれば、ぜひ足を運んでみてほしい。

Harry Potter and the Cursed Child
The Paramount Theatre
www.stgpresents.org