オリジナルの人間学「13導」に基づき、あなたのお役割、さまざまなお悩みへの解決法、うんちくなどなど、お役割鑑定士のみやこさんが語っていきます!
今回のテーマ
狙わずに、今を生きる
「狙わない。シンプルにできる事をする、その生き方こそが素敵なチームとご縁を生み出す」
*そんなチームで作ったお抹茶がアメリカを旅する
シアトルのみなさんこんにちは! 実は今、うちの娘たちが畳とお抹茶をもってアメリカ横断をしているんです。もしかしたら、ご存じの方もいらっしゃるでしょうか。きっとこのコラムが出る頃にはシアトルでゴールを済ませていると思います。
この横断を影で支えてくださった方々がたくさんいますが、今回のテーマの鍵とも言える「抹茶」を提供してくださったのが、三重県鈴鹿市の抹茶生産者、株式会社鈴鹿の七樹さん。鈴鹿と言えば、F1で知られる街ですね。
さて、娘たちに聞くところによると、この抹茶ブームで品薄気味のところ、大盤振る舞いで提供してくださったとか。そんな粋な方はどんな方かと興味をもってしまったら止まらない! 代表取締役の山口昌紀さんにコラムへのご登場をお願いしました。インタビューを終えてみて思わずうなりました(笑)。ワタシ的には山口さんのお茶目な人柄と七樹さんのストーリーをどう言葉でお伝えするかが悩ましい。
山口さんに「幼い頃のことから聞かせてください」とお願いすると「人生ふわっと生きてきたからこれといって……」と笑いながら話されます。このふわっと感が今回のお話の要になる気がしています。
今回の娘たちへのお抹茶進呈にしても「寄付した」というより、できないことはしない。できることは、頑張ってる人や自分の周りの人にはしてあげたい。そこに意図などまったくない。
生き方は、月並みな言葉で申し訳ないんですけど、自然体。だけどその奥に人としての温かさを感じました。山口さんの生き方は「今を生きる」。なるほどです。
コラムではお写真もお願いしているんですけど、それにも「俺の顔みても誰も喜ばんて! 娘さんたちの写真を載せたって。『七樹の抹茶、アメリカ旅行中!』のほうがおもしろいやん」ってことでした(笑)。
さて、ストーリーを少し書かせていただきますと、山口さんは鈴鹿出身。生まれてこのかた一度も地元を離れて暮らしたことがないそうです。大学も他県まで通い、卒業後も県外で就職することは頭になかったそう。では、この大きな感性はどこから来たのか? と思うところ。それもそのはず、お祖父様は満州からの引揚者で、海外を見てきた経験から日本にはないビジネスを始め、時代の変化に応じて商売の転換を繰り返してきた方だそうです。大陸を見てきた家系なのだと腑に落ちました。
山口さんは常々こう思っていたそうです。商売は一人ではなんにもできない! そんなある時、お茶農家であった現在の役員のお二人から「お茶の仕事をしないか?」と声がかかります。会社や土地のあった山口さんを代表に「鈴鹿の七樹」がスタートしたというわけです。
しかし、スタートしたのは約8年前。ちょっと想像していただきたいのは、今でこそ世界的な抹茶ブームですが、当時はお茶農家さんや関係者の方々にとって苦労の多い時代だったということです。七樹チームもあらゆる努力やアイデアを出し合います。試行錯誤し、フレーバーとして使ってもらえれば選択肢が広がる! と活路を見出し、抹茶の原料となる碾茶づくりに取り組み始めたのがきっかけだったそうです。そのストーリーはぜひ、こちらの七樹さんのサイトをご覧ください。
(鈴鹿の七樹公式サイト:suzuka-nanaki.com)
途中コロナもありましたし、土壌づくりなど、ここでは書けない努力もあったわけですが、声をかけた役員のお二人と山口さん。この「碾茶三人衆」の顔ぶれが良かったのか、「狙っていたわけでもない」世界的な抹茶ブームの波に乗っちゃうわけです。ここです。「狙ったことなど一つもない」。まずは一人じゃ無理、というパートナーの存在を認める姿勢。友人が持ってきた話に聞く耳を傾ける素直さ。これらがないとチャンスも入ってこないという感覚を、山口さんは自然と持っていらっしゃるのです。
「狙ってろくなことはない(笑)」。そんなことをしみじみ感じさせていただける方でした。山口さんは、ワタシの提唱する人間学「13導」で計算すると「4番クリエイター」。なるほどね、道理で天性の着眼点が違う人なんだ。
いつもなら「今後の目標は?」と聞きたいところですが、今回の〆は、娘たちのアメリカ横断が終わったら山口さんとご飯でもご一緒したいなというワタシです。七樹のみなさんに乾杯!