実りの秋、食欲の秋、到来。日本人の舌と胃袋を満足させるのは、やっぱり日本食！
シアトル界隈の店からおすすめの品々を紹介してもらいました。読者特典もお見逃しなく。
取材・文：室橋美佐、磯野 愛、上田あずさ、ハーモニー・ケリー、ハントシンガー典子、栗原澄也
アイ・ラブ寿司 I Love Sushi on the Lake Bellevue
～本格懐石で秋の味覚を堪能～
バニラ、小豆、抹茶から選べる。※2018年10月31日（水）まで。
日本の秋らしい味が勢ぞろいする「アイ・ラブ秋御膳」は、下島史雄（ふみお）料理長と寿司カウンターの高井 潤板長が腕を振るう季節限定ランチ。前菜から、寿司、天ぷら、汁物まで、本格的な懐石料理が味わえる。一流の和食料理人を抱える老舗ならではの、特別感あふれるメニューだ。
下島料理長が丹精込めて作る前菜は、秋ナスのオランダ煮、里芋とホタテの煮物、サンマの生姜煮、サツマイモの栂尾（どがのお）煮の4品。「どれも時間と手間をかけて仕込んだ品々」という自信作だ。オランダ煮と呼ばれる長崎発祥の秋ナスの揚げ浸しは、家庭では絶対に真似できない繊細な味。
10時間かけて煮込んだ旬のサンマは、骨まで軟らかい。京都栂尾にある高山寺の精進料理だったという栂尾煮は、サツマイモのほのかな甘みにレモンのさわやかな酸味が上品に加わる。まさに色とりどりで、食べてしまうのがもったいないくらいの美しさだ。エリンギ、マイタケ、サッカイ・サーモン
と、旬の食材を使った天ぷらは驚くほどサクサク。衣や揚げ方にコツがあるらしいが企業秘密だそう。
寿司も、秋サバの押し寿司、キング・サーモン、そしてウニとイクラの小丼と、これまた豪華なラインナップだ。「イクラは今が収穫時期。年間を通して最もおいしい状態で食べられますよ」と、高井板長。押し寿司も、八戸（はちのへ）から仕入れたという脂ののった秋サバが、酢飯と極上のハーモニーを奏でる。
そのほか、下島料理長と高井板長が厳選する季節の食材を取り入れた「おまかせコース」（1人$75～）もおすすめ。仕込みが必要なので、3日前からの予約が必要だ。秋の旬魚、秋サバ、イワシ、サンマ、太刀魚などを、水揚げ状況で入荷が難しい場合を除き、できる限りそろえているそうなので、こちらも楽しみだ。テーブルでゆっくりと懐石をいただくも良し、カウンターに座って旬の魚を目の前で握ってもらうも良し。ぜいたくな秋の時間を過ごしてみては。
アイ・ラブ寿司
I Love Sushi on the Lake Bellevue
23 Lake Bellevue Dr., Bellevue, WA 98005
営業時間：11:30am～2pm／5pm～9:30pm（金土～10pm）
☎425-455-9090
ウェブサイト:http://ilovesushi.com
