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誰も教えてくれない、たるんだお腹の正体

お腹は他の部位と違い、たるみや張りがあるだけで見た目や着衣姿などに影響が出ます。改善すればスタイルは激変。お腹のたるみや張りの原因は運動不足以外にも3つあります。

まず食事による影響。小麦粉や穀物などグルテンを形成する食材を多く取ると、お腹の張りにつながります。糖質もまたインスリンが多く分泌されるので、長期にわたってコントロールしないと腹部のみならずいろんな部分に脂肪が蓄積されます。2、3カ月ほど、小麦粉や穀物、糖質を極力抜くようにしてみましょう。

2つ目はストレスです。ストレスホルモンであるコルチゾールの長期分泌で、腹部に脂肪が蓄積しやすくなります。ストレスが溜まるとコルチゾールを下げるため、体はインスリンの分泌を要求します。そのために体はより早くインスリンを分泌できる糖質を欲します。自然な反応とはいえ、ここで糖質を取り過ぎると、1つ目の食事の問題に直結するので気を付けないといけません。効率良くストレスホルモンをコントロールするには、睡眠を取ること。8時間は欲しいところですが、難しい場合は15~30分ほどの仮眠も効果的です。なかなか寝付けない方は、寝る30分前にマグネシウムのサプリメントを摂取してみてください。

3つ目は水分不足。水は体の60%以上を占め、常に体の維持に使われています。1日の水分補給が十分にできていないと、体内に老廃物が蓄積し、2つ目のストレスの問題が浮上します。まずは毎食、コップ1杯の水を飲む習慣を付けましょう。理想は1日2リットルです。

今回のエクササイズでは、運動不足を解消しながら腹筋を付けていきます。腰痛持ちの方も、ゆっくり試してみてください。ポイントは、お腹を背骨側に押さえ付けるイメージで行うこと。日常的にもこのイメージを取り入れられれば、腹筋が付くと同時に姿勢も矯正できます。3、4セット行いましょう。

今月のTraining

STEP 1

タック&ツイスト 40~60秒

腕立ての状態を保ち、右膝を左肘まで持っていきます。この際、背中は丸まってもOK。膝を腕に近付けたら元の位置に戻し、次は左膝を右肘まで持っていき、交互に行いましょう。床での腕立ての状態では難しい場合、ソファーやテーブルなどに手をついて行ってください。

STEP 2
スタークランチ 40~60秒

仰向けの状態から足を真っ直ぐ上に伸ばします。そのまま開脚し、ちょうどVの字になるようにします。この姿勢を維持し、右手で左足、左手で右足を交互にタッチします。首の運動を避けるため、あごはしっかり引いておきましょう。

STEP 3

横8 40~60秒

床に座った状態で足を伸ばしたまま浮かせて、横に倒した数字の8(写真参照)を宙になぞっていきます。注意点は足をよく伸ばすこと、そして足が床に着かないようにすることです。

※健康上の不安がある場合は、必ず医師に相談のうえ行うようにしてください。

(写真:Mami Shimada)

 

島田耕太
シアトル地域レドモンドを拠点とするプライベート・トレーナー。インディアナ州立大学でエクササイズ・サイエンス修士を取得し、1998年より個人、グループ、企業に向けてフィットネスおよび栄養コーチングの指導を行う。