レジ要らずのコンビニが乱立する時代はもうすぐそこかもしれない。Amazon Goで買い物をして、テクノロジーの最先端を体験してみよう。
まず、Amazon Go入店前には必ず「Amazon Goアプリ」をスマートフォンやタブレット端末にダウンロードする必要がある。このアプリで米Amazonプライム会員のログイン情報を入力し、アプリ画面に現れたバーコードを入口の機械にかざせば入店完了。ひとりがアプリを持っていれば、同伴者も入店は可能だ。
店内は一般的なコンビニといった印象だが、天井に無数のセンサーがあり、私たちが何の商品を棚から取ったかを追跡している。多くの人が買い物をする中、一人ひとりの買い物状況を把握する技術には目を見張るばかりだ。ちなみにAmazon Goのタンブラーやマグカップも売っているので、来店記念やお土産に買うと良いかも。店を出る際は、入店時と同じように機械を通ると、自動でカード決済。レシートもあとから送られてくる。すぐ横にはイートインスペースがあり、電子レンジやコンセントを備え、Wi-fiも提供している。
カード社会であるアメリカではすぐに浸透しそうなシステムだ。だが、現金社会の日本では果たしてどうか。余談ではあるが、Amazon Goのエコバッグは、布のように見えてしっかりとした防水加工が施されている。うっかり液体をこぼしてしまったのだが、1滴もこぼれていなかった。そうした小さなところまで工夫を凝らす同社のこだわりに、急成長を遂げたヒントが隠されているような気がした。
そう遠くない将来、無人コンビニが世界に広がったとき、私たちの生活はどのように変わっていくのか。非常に楽しみであり、興味深くもある。
取材・文：立川碧海、協力：（株）ENパシフィックサービス
