エドモンズ・コミュニティー・カレッジ生に聞くアメリカ留学成功の秘訣
エドモンズ・コミュニティー・カレッジは、現在1万2,000名ほどの学生が在籍し、その10分の1は65カ国から集まった留学生。日本から来た足立大志さんもそのひとりで、秋学期からは奨学金をもらってカリフォルニア州にあるウエストクリフ大学に編入することが決まりました。エドモンズ・コミュニティー・カレッジへの留学が、どのように奨学金と結び付いたのでしょうか。その気になる経緯を聞いてみました。
(情報・写真提供:クローチ貴子)
大好きなサッカーで英語もホームシックも克服
ビジネスを学びたかった大志さんは、ビジネスの本場であるアメリカに行きたいと考え、留学先は、きれいな英語を話すと言われるワシントン州に決めた。エドモンズを選んだのは、治安が良いうえに、フレンドリーで親しみやすい人が多いと聞いたから。「エドモンズ・コミュニティー・カレッジには日本人アドバイザーがいて、日本語で相談できて助かりました」
日本では外大に通っていたものの英語が苦手。もっと英語でコミュニケーションを取れるようになりたくて留学を決意したという大志さん。「親戚がオーストラリアでパイロットをしていたこともあり、以前から海外には興味があったんです」。しかし、入学当初は英語もわからず、環境にも慣れず、プレゼンにエッセイと、日本とは内容も全く違う授業に戸惑う日々だった。「図書館漬けの毎日でした。留学生の友だちはできたのですが、アメリカ人の友だちはなかなかできなくて。いきなりホームシックになりました」
そこで大志さんが思い付いたのは、大好きなサッカーをすること。小学2年生から兄の影響で始め、日本を出るまでずっと変わらずにプレーしていた。サッカーを通して、友だちの輪を広げられたらと考えたのだ。コーチに連絡を入れてトライアウトをさせてもらい、無事にサッカー・チームの一員になることができた。
サッカー・シーズンは8月から12月まで。その間、勉強、練習、試合に大忙しだった大志さんだが、チームメイトと出会えたことは留学生活でかけがえのない宝物になったと話す。サッカーと
いう共通項があるため、チームメイトとはすぐに仲良くなり、いろいろと相談したり、アメリカの日常的なことを教えてもらったりした。「同じチームのルームメイトもできました。勉強面でも文法のチェックに始まり、プレゼンのやり方からエッセイの書き方まで教えてもらえて助かりま
した! 忙しくしているうちにホームシックもなくなりました」
サッカーでの活躍により奨学金も獲得
所属したサッカー・チームで、大志さんはシーズンMVPに輝く活躍を見せた。新たにシーズンが始まると、コーチの推薦によって、カナダでの練習合宿に全額学校負担で参加できる選手2名のうちのひとりにも選ばれた。
「コーチの勧めもあり、そのような実績を自分のハイライトとして『FieldLevel』というサイトに投稿しました。これは、スポーツをしている学生が4年制大学へスカウトしてもらいたい場合に使うサイトで、アメリカでは広く利用されているそうです。実は2年間だけの留学予定でしたが、複数校からサッカー奨学金付きのオファーをもらい、4年制大学進学を決めました」
将来的には日本と世界の懸け橋になりたいと語る大志さん。「これから2年間、大学でサッカーをしながらビジネスを学んでいく中で、その方法を見つけていきたいと思います」
足立大志(あだちたいし)◾️兵庫県尼崎市出身。エドモンズ・コミュニティー・カレッジにて集中英語コースから始め、ビジネス専攻で準学士号取得。