Home 学校・教養 【熱中小学校】模擬授業に行...

【熱中小学校】模擬授業に行ってきました!

ジャパンフェアで行われた模擬授業は、「動画力」がテーマ。早朝のイベントでしたが、約30人が詰めかけました。熱中小学校の「お笑い担当」と太鼓判の講師による授業に、受講者一同が文字通り「熱中」しました。
中村さんは堀田さんと酒の席で意気投合し本業の傍ら同校設立メンバーになった

「大事なことをひと言で伝える場合、どれくらいの時間が必要だと思いますか?」

講師の中村寛治さんは受講者に問いかけた。答えは「10秒」。「プレゼンテーションでいつも30分の説明があります。それが10分になって、さらに3分になったらどうでしょう」。時間が短くなるほど伝えたい本質が残り、人に伝わるのだという。

伝えたいことの訴求力をグンとアップさせ、人々の行動を促す力があるのが動画だ。中村さん自身、「動画プレゼンテーション」の可能性を確信し、2004年にビジネス向け動画制作を行う株式会社ヒューマンセントリックスを起業。これまで約1,500社、3万本以上の動画を手掛けてきた。

では人に伝わる動画とは? 中村さんが「動画力」と呼ぶものについて、授業では熱中小学校のPR動画を例に必要なポイントを解説。動画力で最も重要な動画の長さとは? 600字の情報量を起承転結に組んで2分以内にまとめるには? そうした具体的なテクニックが次々と明かされた。

そして、「わかりやすい」「楽しい」「感動」それぞれをテーマにした3つの異なる動画を視聴。比較しながら、視聴者はどう感じるのかを実際に体験した。特にシアトル校開校のイメージ動画は、2分ながら温かさにあふれ、「感動」を覚える素敵な1本。中村さんに同行した同校の受講生、「青ちゃん」こと青柳 亮さんが作成したものだ。ディレクションから撮影、編集と通常1カ月かかる工程を、模擬授業のために3日で仕上げたという。これも動画作りが「好き」だからこそ、可能なのであろう。

熱中小学校とは、自分の「好き」を本気で追い求める、熱い大人たちの集まりだと中村氏は話す。「シアトルの人々は温かいですね。日本の熱中ネットワークを、多くの人につなげていきたいです」。授業は参加者全員で「そうです、これが動画力!」を唱和し、締めくくられた。今年10月に、シアトルで2回目の模擬授業を予定している。

開校秘話や思いを熱く 語る堀田さん学校名の由来は水谷 豊さん主演ドラマ熱中時代だそう
左から堀田さん青柳さん中村さん


模擬授業で使用した動画を公開中!

熱中小学校
山形県高畠町で廃校となった小学校を再利用し、「もう一度7歳の目で世界を」をコンセプトに大人の教育と交流の場として2015年に始動した熱中小学校。現在では日本全国で11校を展開する。教諭陣リクルートなどの本部機能を堀田氏が代表を務めるオフィス・コロボックスが担い、学校運営は各地の非営利団体に委ねられている。校舎は、廃校跡地など使われなくなった建物を改築して使用する。カリキュラムは3年間で修了になる。
www.necchu-shogakkou.com

堀田一芙氏インタビューを読む