Holiday Special!🎄
気分が高まりワクワク感も増すホリデー・シーズンにぴったりのイベントをご紹介。大切な人や家族と出かけてみませんか?
取材・文:本田絢乃、フォーリー由香
「シアトル・クリスマス・マーケット」
シアトル・センターのフィッシャー・パビリオンとサウス・ファウンテンの広場にて12月24日(日)まで開催中のクリスマス・マーケット。本場ドイツを彷彿させる華やかな装飾ほか、ホット・ワインにグルメと、ホリデー・ムードたっぷりだ。
◀︎オリジナル・デザインのマグも販売中($9.50)
仕掛け人は、2010年から続く「バンクーバー・クリスマス・マーケット」の創設者、マルテ・ケルツェさん。故郷ドイツの歴史あるマーケットを再現する同イベントのシアトル開催が、今年ついに実現した。チケットは現地での購入も可能だが少し高くなるので、公式サイトからの事前購入がおすすめ。平日の午後5時以降と週末は特に混雑するものの、曜日や時間帯問わず料金が変わらないのはうれしい。
簡単なセキュリティー・チェックを受けて入場すると、目の前にヨーロピアン・スタイルのクリスマス・ビレッジが広がる。雑貨やグルメの屋台は60軒以上。ライブ・エンターテインメントに加え、さまざまなイベントが日替わりで催される。 5万個以上のライトがきらめく50フィートものウォーク・スルー式クリスマスツリーや、ラバーズ・レーンと呼ばれる光のトンネル、メリーゴーラウンドなどを楽しみながら会場をめぐろう。
▶︎中央のクリスマス・ピラミッドでは、定 番 のホット・ワインを($9.50、ノンアルコール$5)
奥に位置するアルペン・ハウスはトイレ完備の屋内飲食スペースで、雨が降っても安心。入り口でスタンプを押してもらえば、当日の再入場もできる。寒さ対策を万全にして、心温まるひと時を過ごしてみては。
日程:開催中〜12月24日(日)11:30am〜9:30pm ※最終日6pmまで
場所:Seattle Center
305 Harrison St., Seattle, WA 98109
料金:一般$19.99、7〜17歳$11.99、65歳以上$16.99、6歳以下無料、
シーズン・パス$35.99
チケット・詳細:https://seattlechristmasmarket.com
「くるみ割り人形」
3大バレエのひとつ「くるみ割り人形」を、ホリデー・シーズンの風物詩として毎年楽しみにしている人も多いはず。今年もマリオン・オリバー・マコー・ホールにて37回目となる公演がスタートした。
早速訪れると、会場は開演前から多くの親子連れで大にぎわい。豪華なクリスマスツリーや名場面をイメージしたパネルが設置され、ドレスアップした子どもたちは写真撮影で忙しい。席に着くと注意事項を伝える放送が始まり、「くるみ割り人形を甘く見てはいけないよ」のひと言で笑いに包まれる中、いよいよ開幕となった。
E・T・A・ホフマンの原作に基づく舞台は、休憩を挟み全2幕の約2時間。プロジェクターの映像がゆっくりと主役のクララに重なり、自然と物語の中に引き込まれていく。前半の見どころは、クララがベッドごとくるくると動き回る不思議な仕掛け。クララが人形のサイズへと小さくなる過程は、周りの家具やクリスマスツリーを巨大化させることで表現している。くるみ割り人形とねずみが戦うシーンも印象的。7つの頭を持つねずみの王が、くるみ割り人形にやっつけられる。ねずみのしっぽの動きまでが妙にリアルだった。
後半は、お菓子の国で繰り広げられるダンサーたちの競演が見もの。金平糖の精の優雅なバリエーション、お茶の精の切れのある踊り、キャンディーケーンの精のフラフープ使いとジャンプ、マジパンの精のしなやかな動き、全てが素晴らしかった。聞き覚えのあるチャイコフスキーの「行進曲」や「あし笛の踊り」の生演奏にも心が弾んだ。子どものダンサーをたくさん起用するジョージ・バランシン氏の振り付けが生かされた作品は、幼い子どもも夢中になって鑑賞できるだろう。
日程:開催中〜12月27日(水)
場所:Marion Oliver McCaw Hall
321 Mercer St., Seattle, WA 98109
料金:$29〜 ※デジタル配信 $55
問い合わせ:☎206-441-2424、tickets@pnb.org
チケット・詳細:www.pnb.org/nutcracker