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シアトルスタイルってどんなファッション?

歴史産業博物館
「シアトルスタイル ファッション/ファンクション」展

シアトル地域を中心に歴史や産業に関する展示がそろう歴史産業博物館、通称MOHAI(モハイ)。5月4日から新しく始まった特別展に、ソイソース記者インターンが早速行ってきました!

取材・文:小川祐理子

1951年のツーピースのドーム型ドレス左と1937年のシルクのイブニングドレス右

シアトル発の大型百貨店、ノードストロームがスポンサーとなり実現した今回の特別展。1800年代半ばから現代に至るまでにシアトルの人たちが身にまとったファッションが紹介されている。そのスタイルは、オートク チュールからグランジまでとさまざまだ。

会場は4つのテーマごとに分かれている。まず「自然と空間」をテーマとした展示では、自然に囲まれ雨の多いシアトルだからこそ発展した、機能的かつオシャレな服装を見ることができる。「成長と熱望」の展示では、かつて未開拓の地であったシアトルが、都市へと成長するにつれ、人々のファッションも変化してきた様子がわかる。そして「ノースウェスト・カジュアル」の展示は、20 世紀後半からカジュアルウエア産業がシアトルで浸透し、フォーマルとカジュアルの要素を兼ね備えたシアトルならではのファッションが確立するまでの流れを振り返る。

最後に訪れた「革新者と異端者」の展示は、ほかとはちょっと趣が異な る。組織であっても個人であっても、主流のファッション・スタイルが表現するものとは違う信念やアイデンティティーを持つことがある。このセクションでは、社会の規範を超え、個人の創造性や多様性を反映したファッションを鑑賞できる。

80年代に大流行したユニオンベイはシアトルに本店を構えるカジュアルウエアブランド

これらの展示品は、MOHAIで衣装や生地を取り扱うコレクション・スペシャリストのクララ・バーグ氏によって厳選されたもの。幅のある大きなサイズの衣服もあり、「ファッションは、モデルのようにほっそりとした体型の人だけが楽しむものではない」というバーグ氏のポリシーが垣間見える。

特別展は10月14日(月)まで開催中。シアトルのファッションを、いつもとは違う目線で楽しんでみてはいかがだろう

 

 

Museum of History & Industry

Seattle Style: Fashion/Function

日程:開催中〜 10 月 14 日(月)10am 〜 5pm
※第 1 木曜日、7・8 月の毎週木曜日は10am 〜 8pm
場所:860 Terry Ave. N., Seattle, WA 98109
料金:大人$21.95、シニア$17.95、学生$16.95、子ども(14歳以下)無料
問い合わせ:☎︎ 206-324-1126
詳細:https://mohai.org

 

 

 

 

小川 祐理子
2017年上智大学卒。在学中はフランス語を専攻し、リヨンへ留学。卒業後は公益財団で2年間勤務したあと、留学する夫に付き添いシアトルへ。これまで旅した国約30カ国、訪れた日本の飲食店約750軒というほど旅行と美味しいものが大好き。