いよいよ新年度ですね。シアトルに来たばかりの皆さん、シアトルにはたくさんの公共交通機関があって、迷ってしまいませんか？ シアトルのシンボルアニマル、シャチの「オルカくん」が、日常使いに便利な移動手段をまるっとご紹介します！
取材・文：小村侑子、ハーモニー・ケリー 写真：小村侑子、島涼介 イラスト：山野真弥
・市内移動に欠かせない！ バス
・渋滞を気にせずスイスイ移動！ 電車
・マイカーを持たない新しいカーライフ！ カーシェアリング
バス
シアトルの街を縦横無尽に走るバスは、市内の移動に欠かせない乗り物だ。主なバスは「メトロ」「ラピッド・ライド」「STエクスプレス」の3種類。ルートごとに番号（ラピッド・ライドはアルファベット）が振り分けられている。
運賃：大人$2.50〜$3.75、65歳以上$1
子ども（6〜18歳）$1.50、5歳以下無料
メリット
・シアトルのほぼ全域をカバーしているため、都市部から郊外までどこへ行くにも便利
・朝夕は特に本数が多く、通勤や通学に利用しやすい
・チャイルドシートやブースターなしで子どもと一緒に乗れる
デメリット
・交通渋滞などの影響を受けやすく、時間通りに来ないことが多い
・停留所が多くこまめにストップするので、移動に時間がかかる
・路線や時間帯によっては車内の治安が悪い。不安な時は運転手さんの近くに座ること
バスの路線はすご～く複雑だから、困ったら運転手さんに聞いてみてね。みんな優しく教えてくれるよ（オルカくん）
乗り方
スマートフォンのアプリが便利。「Google Maps」に出発地と目的地を入力すると、最適なバスの路線と大まかな所要時間が表示される。「OneBusAway」では最寄りのバス停を地図上で探したり、そのバスが何分後に来るか調べたりできる。
「OneBusAway」はバスユーザーの必須アプリ。
ぜひダウンロードしてね
停留所の看板には番号と行き先が書かれている。反対方向へ向かうバスも同じ番号なので、番号だけでなく方面もチェックすると良い。バスの到着時刻は「OneBusAway」でリアルタイム更新される。時間が前後することが非常に多いので、停留所には早めに着くようにしたい。
ボクのお友達が描かれてるバス停があるんだよ。みんなも探してみて！
乗車は一番前のドアから。運賃は前払いで、運転席横の運賃箱に現金を入れるか、カード読み取り機にオルカカードをタッチする。現金で乗車すると「トランスファー」のチケットを渡され（STエクスプレス除く）、有効時間内の乗り換えを無料で行える。オルカカードも90分以内は乗り換え割引あり。
最前列は優先席で、座席をたたんで車いすやベビーカーを固定できるんだよ
車内の電子板に次の停留所が表示される。降りたい停留所名が出てきたら、壁に張られた黄色いヒモを強めに引っ張る。「ピンポン」という音がして、電子版に赤いランプが点灯する。下車はどのドアからでもOK。
公共交通機関での落とし物は「Lostand Found」で2 週間保管されるよ。窓口で乗っていたバスの路線と時間帯を伝えよう。見つかるといいね
メトロ、ラピッド・ライド、リンク・ライト・レール
King Street Center
201 South Jackson St Seattle, WA 98104
営業時間：月～金 8:30am ～ 1pm、2pm～ 4:30pm
詳細：King Countyホームページ（Lost and Found)
STエクスプレス
Lynnwood Transit Center
20110 46th Ave W., Lynnwood, WA 98036
営業時間：月～金 7am ～ 6pm
Tacoma Dome Station
505 E. 25th St., Tacoma, WA 98421
営業時間：月～金 7am ～ 6pm
詳細：Sound Transitホームページ（Lost and Found）
オルカカードって?
シアトル周辺の公共バスや電車、フェリーで利用できるカード。駅の券売機で5ドルでカードを発行し、お金をチャージして使用する。チャージは券売機またはQFCなどのスーパーマーケットのサービスカウンター、ウェブサイトから行える。
続いては、近距離から長距離まで！ワシントン州各地をつなぐ電車→
