日米両国で歯科医の免許を持ち、ベストデンティスト・オブ・ザ・イヤーの連続受賞に輝く三戸登紀子さんに、ベルビューオフィスで歯の健康と美について聞いた。 同医院の予防医療は乳児期から始まる。赤ちゃんの歯というよりは両親への教育が主で、 個人のニーズに対処しながら長期的なトータルケアを目指す。「歯科は痛くなったら行くの ではなく、少なくとも半年に一度は行ってほしいですね。」と三戸さんは言う。歯の病気の多くは、定期検診とクリーニングで予防できるからだ。たとえば歯周病では、若くても歯茎が健康でない人は多く、知らず知らずのうちに悪化して口臭の原因にもなる。歯周病菌は体内に潜入し、心臓病、膵臓癌、糖尿病などとも関係することがあるし、妊婦の場合は早産や未熟児出産との関連も医学的に証明されているそうだ。 あまり知られていないのが噛み合わせの大切さだ。鼻と顎の間の距離は歯の長さで決まっており、歯ぎしりを放置しておくと歯が擦り減って短くなって、噛み合わせが狂うだけでなく、ほうれい線がよりくっきりと浮き出る。「歯ぎしりは自分では気付きにくいので、歯科医が第一発見者となることが多いんです。」歯の摩耗を減らすためにも、早めにナイトガードをして予防したいもの。それを怠ったために、60代、 70代で歯の治療をしなければならないケースが多々あるそうだ。
神経治療をして色が変わってしまった前歯にはクラウンが使われる。薄いコンタクトレ ンズ状のべニアというオプションもあるが、死んで黒くなった歯は透けて見えるため、たいていの場合は生きた歯がベニアの対象になるそうだ。どのようなオプションにしても、治療前に利点と欠点をしっかり説明したうえで、患者自身に決断してもらう点が日本の歯科治療とは異なるという。 同医院は、環境に配慮した歯科医院としてキング郡から表彰されている。「日々勉強」「患者さん第一」をモットーとし、ミーティングを頻繁に行い、継続的な教育トレーニングを徹底 しているそうだ。毎年、ハロウィーンのキャンディを買い取るサービスも実施している。取材を終えて三戸さんは「ここに来ることで健康に一歩ずつ近づいていると思ってくだされば 嬉しいです」とにこやかに語ってくれた。
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