体にメッセージを送ってベストの状態に修正する鍼治療アキヒーリングアーツ鍼&中国漢方

2014年11月10日

ベルビューダウンタウンに近いアキヒーリングアーツ(Aki Healing Arts)では、鍼灸・漢方薬も含めたトータルな中医を扱っている。クリニックのオーナーであり鍼灸師兼漢方薬剤師の丸山明子さんは、「中医薬の考えでは気の停滞が病気の原因だと考えます。そして気の流れをよくするために行う治療のひとつが鍼治療ですね。」と説明する。
気の停滞の原因を取り除き、流れをよくすることで、体をベストな状態に戻すようにする。「そこで診断がとても大切になります。」初診に 2時間かけるのはそのためだ。患者さんの患者さんの病歴、食生活を含めた現在のライフスタイルなど実に細かく聞き、その後で両手首を握って脈診をする。経験を積めば積むほど手の感覚が鋭くなってきて、触っていると気の流れ方の違いがわかります」
鍼といっても中国鍼と日本鍼では異なり、中国は深く、日本は浅く刺すのが特徴。「私が学んだのは中国鍼ですが、私自身は浅くするようにしています。特に初めてで鍼が怖いと思っている人に深く打つと、体が緊張して気が停滞しやすくなりますから。」慢性病や重症の場合は漢方薬を処方。風邪も漢方薬と鍼で治るそうだ。
この日は、問診、脈診、舌診も含めて鍼治療とカッピングを体験せてもらった。診断の結果、「気が足りませんね。根本の腎臓が疲れています。ここから他の臓器にも影響してきますよ。」と思いがけない疲れを指摘された。
いよいよ生まれて初めての鍼体験にはいる。これが全然痛くない。覚悟していたものの、かすかなちくりという感触があるだけ。驚いたのは鍼がツボに当った時、ドンドンと響くような感覚が快感と共にあったことだ。深く刺して欲しいと望む人がいるという気持ちがわかった。
カッピングも初めてだ。真空状態にしたカップを経絡に沿って動かす。この時気持ちよいと感じる人もいれば、痛いと感じる人もいるそうだ。私は初めてということもあり、痛みを感じた。「血行が悪いからですね。」と言われて、そんなにも凝っていたのかとびっくり。止まるとカップが筋肉を吸い上げるのが感じられるが、この時に痛みは全くない。後で見ると背中に赤い丸い痕がいっぱい!
「血行が悪いほど痕も濃いです。」劇的な体験の後頭はぼんやりしていたものの全身が軽くなったな、という思いで帰路についた。ところが会社に戻って仕事をしようとしたら、猛烈な睡魔が襲ってきてとても仕事にならない。その夜、爆睡したのは言うまでもない。
翌日、好転反応だろうか、背中がかつてないほど痛くなった。「このまま痛みが続いたらどうしよう」と心配したが、翌日には打って変わって軽やかになり、1 週間以上経った今も快適。鍼とカッピングの効果に感動した。