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ラーメン食べ歩き!

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ニューゼン

new-IMG_0069 レントンダウンタウンにある昔懐かしい日本の家庭料理を味わわせてくれるレストラン、ニューゼン。1997年5月、オーナー兼女将の三宅由美子さんが市内ベンソンヒルで、ゼン・ジャパニーズ・レストランとしてオープンし、2013年にニューゼンと改名して現在地のメインストリートの路面店に引越した。

女将自らが握る寿司や、和食メニューの種類の豊富さにも驚かされる。特に8月のスペシャル寿司でもあるさくらロールは、アスパラ天麩羅をクラブサラダで飾った女将のいちおしだ。ハラピーニョとスパイシーツナを巻き合わせたチョイ辛のロールもおすすめ。季節柄、今月は冷麺($11.95~)や天ざるそば($12.95~)もメニューに仲間入りした。「昔、デパートの最上階に大衆食堂があったでしょう? あんな風な庶民的な味を再現したかった」と語ってくれた三宅さんは、さっぱりとした気性と家庭的なサービスで客の心を捉えている。

new-IMG_0085 家庭料理メニューのチョイスの多さに加え、ラーメンがあるのも嬉しい。「ラーメンはメインじゃない」と言いながらも、塩、しょうゆ、味噌、とんこつの4種類($10.95~)を常時メニューに載せ、この日もとんこつ目当ての常連客が慣れた手つきでラーメンをすすっていた。

取材班はあっさり系の塩ラーメンと醤油ラーメンを試食。一口食べて真っ先に飛び出した言葉は「懐かしいお母さんの味」。トッピングはホウレンソウ、モヤシ、ネギ、ナルト、トロトロの厚めのチャーシューに加え、チャーシューの煮汁でしっかりと下味をつけたゆで卵。最後に焼き海苔を乗せる。家系(いえけい)ラーメンが世に出てくる前の、みんなが知っている日本のラーメンだ。味はすっきりとシンプルだが、後まで引くマイルドなコクがあり、具材のすべてに家庭的な優しさを感じる。女将のこだわりの一つであるカツオダシの効いたスープは、フュージョン系にはない飽きのこない旨味があり、この自然な味わいが癖になりそうだ。

同店では三宅さんのアイディアで作り始めた昭和のデザート「サバラン」($4.50)がある。ご近所のベイカリーが焼くブリオッシュがおいしいので、それにラム酒やシロップを染み込ませて三宅さんが手作りしたという。客の反応により、今後はクリームや餡子入りのサバランも検討中だとか。そのノスタルジックな味に子ども時代への郷愁全開。まさに昭和の日本食ここにあり。

New Zen
509 S. 3rd St., Suite A, Renton, WA 98057
☎ 425-254-1599
newzensushi.com
営業時間:月~土:11:00am-2:30pm 4:00pm-8:30pm
定休日:日

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