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アメリカ椿大神社 ~シアトルで過ごす大晦日~

シアトル郊外のグラニットフォールズに、伊勢の国一の宮椿大神社(三重県鈴鹿市)を本宮とするアメリカ分社がある。大鳥居をくぐり緩やかな坂の参道を下って行くと、ピルチャック川の畔に周囲の緑に溶け込むように神社が建立されている。手水場、石灯籠、賽銭箱など、目に入るすべてが懐かしい日本の風景そのもの。
お祀りされているのは、導きの神様の猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)、そしてその妻である芸術の神様の天鈿女命(あめのうずめのみこと)。本宮で神道を学び米国籍初の神主の資格を取得したローレンス光一バリッシュ禰宜(ねぎ)は、数十年に渡り修行を続けており、日本語で神事を司る。同神社は日本の年中行事を、古来のしきたり通り行っている。

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大祓い式
12 月の最も大切な儀式「大祓い式」は、14 日(日)に行われる。清々しい気持ちで新年を迎えるために、参詣者は自祓え御幣(じばらえごへい)で一年の汚れを自ら浄め、本殿で神主の祈祷を受けるというもの。

初詣
大晦日に続く初詣は何千人という参拝者で賑わう。同神社では、日本の初詣と同じような経験を提供できるよう、緑茶や甘栗を用意している。今年からは食べ物の屋台も軒を連ねる予定だ。「食は生きることの基本ですから、心から楽しむことが大切です」とバリッシュ師は食の持つ文化的精神的な意義をにこやかに語る。

一年を通じて生に感謝
「神道は生きることを祝福すること。自然と調和し人と協調し、生きていることに感謝すること」と言うバリッシュ師の隣りで、神社経営を担っている奥様の千佳さんが「私達は厄年、結婚式、安産祈願、初宮詣り、七五三など、人生の節目を祝い、神社に来ただけでリフレッシュする、そういう場所でありたいと思います」と微笑む。オレゴン、カリフォルニア、そしてニューヨーク、ワイオミングなど全米から、そして国境を越えてカナダからもたくさんの方が参拝に訪れている。
参拝時は手水場で手と口を浄め(柄杓に口をつけない)、御賽銭を入れ鈴を鳴らしてから二礼二拍手し、最後に一礼する。

来年の干支の福鈴、しめ縄、お守り、絵馬、おみくじなど、様々な開運グッズが購入できる。

12月14日 大祓い式
受付開始10:30am 開始11am
12月31日~1月4日 初詣
ご祈祷スケジュールはウェブサイト参照

Tsubaki Grand Shrine of America
17720 Crooked Mile Rd., Granite Falls
☎ 360-691-6389
www.tsubakishrine.org