実りの秋、食欲の秋、到来。日本人の舌と胃袋を満足させるのは、やっぱり日本食!
シアトル界隈の店からおすすめの品々を紹介してもらいました。読者特典もお見逃しなく。
取材・文:室橋美佐、磯野 愛、上田あずさ、ハーモニー・ケリー、ハントシンガー典子、栗原澄也
弁当屋ごえもん Bento-ya Goemon
~日本の持ち帰り弁当店をアメリカで再現~
シアトルで25年以上の料理人経験を持つ石川和夫オーナー・シェフが、満を持して独立し、2017年7月にオープンした弁当屋。「日本人が普段食べる料理をファストフード感覚で提供する店を持ちたかった」という石川シェフは、今やトレンドになりつつある弁当に以前から目を付けていたそう。
同店の看板メニューである「幕の内弁当」を見れば、石川シェフが目指すものがひと目でわかる。自家製だれを使った鶏もも肉の照り焼き、塩こうじに漬けてグリルしたワイルド・ケタ・サーモン、さらにエビと野菜の天ぷら盛り合わせも付く。その1品1品が、レストランの主菜さながらのクオリティーとボリューム! きんぴらや煮物、卵焼きなど日本の弁当らしい定番おかず、カリフォルニア・ロールまで入る充実ぶりだ。
「いわゆるアメリカでの『ザ・日本食』をカバーしつつも、地元向けに崩すことはせず、日本人の自分が食べてもおいしいものだけを出しています」と、石川シェフ。子どもが安心して食べられるようにと、できるだけオーガニック、ナチュラルな食材を選び、野菜もたっぷり。そんな弁当は、イーストサイドの日本人子育て世帯に大好評だ。「親子でシェアして食べるという方も多いですね」
そのほか、日本人客に不動の人気を誇るのが「しょうが焼き弁当」と「から揚げ弁当」。懐かしい味わいに「これが食べたかった!」と感激すること間違いなし。どちらも細かく刻んだ野菜やハムが入る日本風のマカロニサラダ付きだ。温かい弁当は注文してから10~15分で用意されるが、「ちらし」だと5分もかからないため、忙しい時にもおすすめ。酢飯の上に新鮮なネタが8種類も載るのに、リーズナブルな弁当価格というのがうれしい。
弁当各種と、ちらしなどの丼メニューにはみそ汁も付く。「こんな店が近所にあったら」と嘆く遠方の方も、秋のイサクア散策を兼ねて訪れてみては。新しく仕出しサービスも開始!企業のミーティング、イベントから、仲間内の集まりにまで対応する。詳細は問い合わせを。
弁当屋ごえもん
Bento-ya Goemon
700 NW. Gilman Blvd., #E-103A, Issaquah, WA 98027
営業時間:11am~2:30pm/4pm~7:30pm 定休:日
☎425-677-7460
ウェブサイト:www.bentoyagoemon.com