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ゴールド・コースト・ガル・キッチン/Gold Coast Ghal Kitchen〜人気のお店訪問


西アフリカの料理を楽しめるレストランといえば「ゴールド・コースト・ガル・キッチン」。未知の味覚を求めて少し冒険してみませんか?

取材・文フォーリー由香

ゴールド・コースト・ガル・キッチン/
Gold Coast Ghal Kitchen

シアトルのレストランシーンでは珍しい、リベリアとガーナの伝統料理を提供するレストラン。ファーストヒルの住宅街にひっそりとたたずむこの店は落ち着いた雰囲気の中に異国の魅力が詰まっている。店内は真っ白な壁にアフリカンアートがアクセントとして飾られたミニマルな空間。カラフルな絵や装飾品が、訪れる人の目を引きつける。

明るい店内。カウンター席もある

メニューには想像していた通り初めて耳にする料理名がずらりと並ぶ。その中から「ビーフハンドパイ」と「ジョロフライス・ウィズ・ビーフスヤ」、「ゴート・ピーナッツ・スープ」の3種類を注文した。

ショートリブのビーフスヤはカリカリに焼き上げられ、フラットな見た目ながら意外と食べられるところは多い。シンプルな味付けが素材の旨味を引き立てている。ジョロフライスはトマトの酸味とスパイスの味でこちらもシンプルな味付け。食感はカレーピラフに似ている。添えられたプランテンバナナは、外は香ばしく中はホクホクで筆者の好みにヒット! ちなみに、この店では素手で食べることを勧めているので、挑戦しても良いかもしれない。

ジョロフライス・ウィズ・ビーフスヤ$26

中でも記憶に強く残ったのは「ゴート・ピーナッツ・スープ」だ。ほろほろになるまで柔らかく煮込んだ骨付き肉がゴロゴロと入り、ヤギ肉特有の風味が溶け込んだスープは、野生味あふれる味わい。スパイスの影響か苦味がほんのりする。これまで味わったことのない、新しい味覚を発見したと断言できる。何度もテーブルの様子を見にきてくれたフレンドリーな店員のすすめで、「フフ」と呼ばれる大きな餅のような団子をスープに入れてもらった。かわいらしい名前とスープボウルの中央にどでんと鎮座する姿にキュン。さっぱりとした味で里芋のような少し粘り気のある食感はスープと相性抜群だった。

ゴート・ピーナッツ・スープ$20 フフ$5

ゴールド・コースト・ガル・キッチンは、普段の食事に少し飽き、新しい味覚に挑戦したいときにおすすめしたいレストランだ。メニューにはチップ込みの値段が表記されているため追加でチップを払う必要はない。異国の味を堪能しながら、穏やかな時間を過ごせるこの店を訪れてみてはいかがだろう。

ゴールド・コースト・ガル・キッチン/
Gold Coast Ghal Kitchen
1009 Boren Ave., Seattle, WA 98104
営業時間:水〜日 4pm〜9pm 定休:月火
agoo@goldcoastghal.com、206-535-4584
www.goldcoastghal.com

フォーリー 由香
2023年からシアトル在住。アウトドアもインドアもいけるが、風呂なしキャンプだけは苦手。バケットリストは、象に乗ること、ノーマン・ロックウェル美術館に行くこと、モアイ像を見ることなど更新中。