海南鶏飯(ハイナンチーファン)専門店が、フィニーリッジにオープンしました。このエリアで食べられるのはとっても貴重! 1月からソフト・オープン中ながら、すでに話題沸騰です。
取材・文:本田絢乃
ジンジャー・アンド・スキャリオン/Ginger & Scallion
エスニック粥を提供する、筆者もお気に入りのシークレット・コンジーが、海南鶏飯にフォーカスした姉妹店を開いたと聞き、早速駆け付けた。海南鶏飯とは、ゆでた鶏肉とそのゆで汁で炊いたご飯に好みのソースをかけていただく、東南アジアで親しまれている料理だ。店まで3メートルという辺りから、食欲をかき立てる香りが漂ってくる。
▼テーブル席のほかカウンター席もあるので、一人客にも◎
まずは、シアトル一と個人的に評価する名物タイ・アイス・ティーで乾杯。アルコール派は、中国の青島ビールや、地元ブリュワリーのIPAをぜひ。お酒のアテにぴったりな鶏皮チップスも一緒に注文してほしい。しっかり揚がったザクザク食感についつい箸が進み、あっと言う間に完食してしまう。
お目当ての海南鶏飯は、シグネチャーのクラシックとドランケンをオーダー。大抵の場合、鶏むね肉が使われるが、ここではもも肉も選択肢にあるのがうれしい。クラシックは仕上げにチキン・スープでゆでるのがポイント。ドランケンは、カット後に米酒のたれとゴマ油がたっぷりかけられる。そのままでも良いが、4種類のソースそれぞれにディップして味変を楽しもう。タイと中国にルーツを持つオーナー、J・Pさんのセンスが光る自家製ソースは、柔らかくしっとりとした鶏に絡んで、これまた天国。鶏の味が染み込んだジャスミンライスとよく合う。加えて、チキン・スープもセットで付く。
地元のスモール・ビジネスから届けられるデザートも外せない。取材日に試したのは、オーナーの友人が営むサン・バルトロ・ベイク・ショップの抹茶チーズケーキ。抹茶の苦みが感じられる日本人好みの味わいに大満足だ。その日の入荷状況によるが、フミエズ・ゴールドの抹茶ティラミスも置いていることがあるそう。
平日でも満席になる盛況っぷりなので、早めの訪問が吉! グランド・オープニングが決まるまでは様子を見ながら営業とのことなので、必ずインスタグラムで確認してから来店を。
◀︎ マリーズ・チップス($8)
▲タイ・アイス・ティー($5)
スイート・ソイソース以外の3種は自家製!
▼(左奥から時計回り)姜葱、スイート・ソイソース、タイ・スタイル・チキンライス・ソース、チリ・ビネガー・ソース
◀︎ クラシック・チキン・アンド・ライス($21)
▼ドランケン・チキン・アンド・ライス($24)
ジンジャー・アンド・スキャリオン/Ginger & Scallion
500 NW. 65th St., Seattle, WA 98117
営業時間:4pm~9pm 定休:火水
☎︎206-453-5993
@ginger.scallion