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フィットネスダンス・パフォーマー:マイケル・メンデスさん ~日本で活躍するワシントン州出身のアメリカ人~

soysource01_10pg11_15イクスティーブンスで生まれ、エベレットで育ったマイケルさんは、高校まではホームスクーリングで義務教育を終わらせ、高校生の時、在学中に高等教育機関で単位取得ができるランニングスタート・プログラムでコミュニティーカレッジに通った。当時は将来コンピューター業界で働きたいと考え、日本語を習っておいたら役立つかもしれないと日本語のクラスを取った。「でもコンピューターを一学期勉強したら、これは自分のやりたい分野ではないということがわかったんです」。そこでコンピューターは諦めたが、日本語の勉強はその後も続けた。というのも、日本語の言語体系はあまりに英語と異なっているため興味が尽きなかったからだ。

日本語を勉強し始めて間もない頃、日本のテレビ番組の録画ビデオを見つけ、その中でもコメディにとりわけ惹きつけられた。「すごく面白そうなことを言っているのに自分には分からない。悔しくて、どうしてもコメディのオチが知りたくて日本語をもっと勉強しようという気になりました」その後ハワイのブリンガム・ヤング大学へ編入することになったが、「いつか日本に行く」という最終ゴールは揺らぐことがなかった。大学卒業後、日本政府が提michel (2) 供するJETプログラムのPRコーディネーターを志望して応募したが、残念ながら不合格。そこで戦略を再検討し、とりあえず観光ビザで日本へ行ってそれから仕事を見つけて労働ビザを取ろうと決めた。

来日して最初の頃は英語を教えていたが、これではいつまで経っても日本語が上達しないと気が付き、教師を辞めてNTTコミュニケーションズに就職。「僕のビジネス日本語はこの会社で鍛えられました」と言う。

来日して8年目の現在、マイケルさんは日本の市場でフィットネス用のサプリメント販売会社設立を計画している。「フィットネス関連のビジネスが、自分が本当にやりたいこと」と言い、今はその資金を調達するためにいろいろな仕事を引き受けているそうだ。その一つが「東京イケメンTokyo Ikemen)」という男性ダンスユニット。筋トレで鍛えたマッチョでイケメンの男性ダンサーとして、スポーツジムやダンススクールが企画したパフォーマンス、メディアのショーなどに出演している。人気は上々で、今年は日本全国ツアーも計画されている。

「スケジュールはフェイスブックでチェックしてみて。会場付近に来ることがあったらぜひ僕たちのショーを見にきてください」とPRにぬかりがない。ヘルシーに前向きになれる楽しいイベントなので、自分も筋肉をつけようと思い立つファンも多いそうだ。

soysource01_10pg11_14 他にも日本映画やコマーシャル、ミュージックビデオなど、エンターテインメント業界で活躍している。「日本のエンタメ業界はすごくエキサイティング。イベントでの参加者の盛り上がりは半端ではありません。特にハロウィンは最高でした」と、心から仕事を楽しんでいる様子。

「東京には常に新しく発見できる何かがあります。そしてネットワークを築きやすい場所です。フェイスブックに友達を一人追加すると、必ずその人と共通の友達が見つかるというのも驚きです」

逆に東京の嫌なところは、通勤に時間がかかること。特に満員電車だ。それに役所のシステムや官僚主義にはいつまで経っても慣れることができないそうだ。

現在の夢は、とにかく自分のビジネスを軌道に乗せること。「もう企業で働きたいとは思いません」。旅行したり、自分の好きなことを好きなように追求するには、起業家になるのがベストだと思っている。www.facebook.com/tokyo.ikemen