ソングズ・オブ・ホープ・子ども合唱団出演
なでしこカフェ&大演芸会
100年前の歌から現代のポップソング、そして手話まで! 地元の子ども合唱団、ソングズ・オブ・ホープ子ども合唱団が、3月22日に開催される「なでしこカフェ&大演芸会」で、かわいいパフォーマンスを披露します。
ニューポート・コベナント・チャーチにて開かれる、なでしこカフェ&大演芸会では、合唱やバンド・ダンスなどのさまざまなエンターテインメントが楽しめる。2011年の東日本大震災をきっかけに田形ふみさんらが復興支援を目的に立ち上げたソングズ・オブ・ホープを始め、さまざまな音楽を通して日本文化を楽しく理解できるようにと昨年創設された子ども合唱団、ソングズ・オブ・ホープ子ども合唱団も参加する。
今回、ステージに上がるのは第二期生の子どもたち。1月の活動初日に、練習風景を見せてもらった。リズムに合わせるユニークな自己紹介からスタートし、童謡「ゆき」や「北風小僧の寒太郎」といった昔懐かしい日本の歌に取り組む。歌詞を見ながら、言葉の意味を考えて歌うことで、子どもたちは日本語の新たな表現を知ることもできる。ジブリ映画「となりのトトロ」でおなじみの「さんぽ」では、歌詞に出てくる坂道やトンネルを想像しながら教室を動き回って歌う場面も。ピアノや木琴、鉄琴の伴奏に合わせて、自由に全身で表現しながらのコーラスは、子ども合唱団ならではと感じ入った。最後にみんなで「にじ」を歌い、この日の練習は終了。この曲では手話も同時に行い、のびのびと歌いながらも器用に手話をする子どもたちの姿にはとても感動した。
同イベントでは、来場者と共に東京五輪応援歌「パプリカ」や、ピンク・レディーの懐かしいナンバーを踊る参加型の催しも予定されており、人気のベイクセール・チーム、なでしこベーカリーによる手作り焼き菓子は、併設のカフェにてその場で食べられるようになっている。収益は、来年の10周年イベントに福島からゲストを招致する費用に充てられる。また、3月28日の午後3時よりソングズ・オブ・ホープ子ども合唱団第二期生発表会もあり、ベルビュー・チルドレンズ・アカデミーにて開催される。子どもたちの力強くもかわいらしい素敵なパフォーマンスをぜひ聴きに行って欲しい。
話を聞きました!
—ソングズ・オブ・ホープ子ども合唱団創設の経緯は?
2016年に行われた震災5周年コンサートのために子ども合唱団を作った際、家族で合唱を楽しめたと大好評でした。その後「日本語の曲を歌う子ども合唱団を作って欲しい」という保護者の声に応えた形です。地元の日本語教育機関からの要望もありました。
—どんなことを意識して子どもたちに指導していますか。
「わかりやすく」がいちばんですね。こちらで生まれ育っている子どもたちは、日本語レベルにばらつきがあります。歌詞に出てくる言葉の意味を知らない子たちには、なるべく英語を使わずに易しい日本語で説明しています。
—音楽を通して子どもたちに伝えたいことは何ですか。
子どもたちは歌えば、スーッと日本語で意味を理解できます。また、歌はそれぞれ文化的意味などの背景があり、ただの音ではなく、ぎっしり中身の詰まったもの。それらを歌うことによって楽しく自然に伝えられたらと思っています。
場所:Newport Covenant Church
12800 Coal Creek Pkwy. SE., Bellevue, WA 98006
料金:入場無料
問い合わせ:nadeshiko.bakery@gmail.com
詳細:https://songsofhope.info