アメリカ在住者に向けて日本の介護・お役立ち情報をお届け!
日本の家族とコミュニケーションが取れない
サロンドハースは2021年2月にスタート以来、海外からたくさんの介護相談を受けています。時差があり、国境をまたぎ、親に何かあってもすぐに駆け付けることはできない、遠距離介護ならではの切実な思い。どうすればいい? 不安を抱えて暮らす方々の心痛はいかばかりか。今回は「日本の家族とコミュニケーションが取りにくい」という多くの声に応え、解決の糸口を探っていけたらと思います。
海外在住日本人は思考、コミュニケーション方法が違う
20年、30年とアメリカに長く住む人々は、普段はアメリカの慣習の中にいます。すっかり「英語脳」となり、日本語を話すにも、その英語脳を使うことに。英語のように、まずは結論から言い、次に理由を説明します。日本語は先に理由、最後に結論なので、逆ですね。
また、アメリカでは自分の意見をハッキリ伝えることが基本。私はこうしたい、これはやりたくありません、このように考えます、など。厳しい言い方をすれば、自分の意見を言わない人は存在しないのと同じ、YESかNOを伝えないと相手は自分の意見に同意したと捉えます。一方、日本では周りの空気を読んで行動します。雰囲気が悪くなるかなぁ、先輩より先に言えないよなぁ、などと考え、自ら進んで意見を述べる人は少ないのです。
さらに、英語は腹式呼吸。お腹の底から発声します。アメリカ在住者は日本語でも声が大きくなります。日本在住者は腹式呼吸を使わないので、声も小さくなりがちです。
日本在住者との間で起こるすれ違い
アメリカでの生活が長くなると、本人も気付かないうちに思考回路や行動が変わってきます。ここに海外在住日本人と日本在住者とのコミュニケーションギャップが生まれる原因があります。
家族間に限らず、日本の企業からも「海外在住のお客さまとスムーズに話が進みません」と、よく聞きます。それは、前述のコミュニケーション方法の違いからと言えるでしょう。
たとえば、日本の高齢の親について家族で話し合っていると、「たまに日本に帰って来た人間がズバズバ言うな」、「話が堂々めぐりじゃないか、そろそろ結論を出そうよ」と、お互いにイライラしてしまうことも。日本の企業にしても、アメリカから問い合わせのメールをすると、「あまりにも長文でどこに結論があるのかわからない。時候の挨拶なんて要らないんだけど」、「結果だけを書いてくれればいいのに」などと感じるかもしれません。
日本にいる家族と上手に話すには
日本の家族とは、お互いにコミュニケーション方法が違うことを認識したうえで、物事を進めていくようにしましょう。離れて暮らすならなおさら、日本の家族と良好な関係を築き、円滑なコミュニケーションを取ることは重要です。
それにはまず、「家族はチーム」と捉えましょう。そして、それぞれの家族の役割分担を決めること。リーダーを設定すると、情報共有がよりスムーズになります。困ったことがあれば、サロンドハースのプロフェッショナル・チームに連絡を。バックヤードからいつも、頑張るあなたを応援しています。
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