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日本の老人ホーム、入居までのステップ
超高齢化が進む日本では、行政や民間企業により高齢者向け施設の建設が急ピッチで進んでいます。首都圏、関西や九州などの都市部には、徒歩圏内に老人ホームが10カ所以上という地域も見られます。
要件やサービス内容はさまざまですが、今回は介護付き有料老人ホームに入居する場合の主な流れを紹介したいと思います。
入居を決める前に必ず見学を
まず老人ホーム探しですが、今はインターネットで検索するとたくさん見つかります。また、紹介会社に相談するのもひとつの手段です。地域、サービス、料金など、ある程度の希望に合致したら、見学を申し込みましょう。
実際に施設を訪問し、介護と医療の連携、費用、入居条件、運営会社の財務状況などを確認します。その際のポイントとしては、次の5つが挙げられます。
①スタッフの質:マナーや技術、研修制度の有無、入居者への接し方
②雰囲気:入居者の男女比や平均年齢、要介護度、顔の表情、施設全体の空気感
③設備:車椅子や寝たきりになった場合を想定し、廊下の幅や浴室環境をチェック
④食事:減塩やカロリー制限、軟菜食などの個別対応、配膳への心配り
⑤家族との関わり:家族との面会制限、外出や外泊の自由度
老人ホームは入居する人にとって、これからの「暮らしの場」となります。周辺環境や最寄り駅からのアクセスなど、自身の目や肌感覚で確かめることが大切です。そのうえで、疑問や不明点があれば納得できるまで、詳しい説明を受けるようにしましょう。
入居までにかかる期間は約1カ月
見学した老人ホームが気に入ったら、申請手続きを進めます。健康診断書、介護保険や保証人情報を提出し、契約書の作成、体験利用など、入居するまでの流れは左のチャートのようになります。
当然、体験利用後に「やっぱり自分には合わない」と思えば、入居をキャンセルできます。そうしたパターンも想定し、入居までに約1カ月かかることを織り込みつつ、スケジュールに余裕を持たせておくと良いでしょう。
日本にいる親だけでなく、今は海外で暮らす自分自身が、「引退後は日本の老人ホームで暮らしたい」と考えるようになることもあるかもしれません。もしアメリカから本帰国する場合、日本で住民票を取得し、国民健康保険や介護保険の申請を行い、要介護認定を受けると、日本の介護保険サービスの利用も可能に。ぜひ、将来の参考にしてください。
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