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ボードゲーム・カードゲーム愛好家が集う3日間オルカコン2025〜行ってきました

ボードゲーム・カードゲーム愛好家が集う3日間 オルカコン2025

取材・文:山本拓実

1月10日から3日間、シータックのダブルツリー・バイ・ヒルトン・シアトル・エアポートで開催された「オルカコン2025」。熱気あふれる会場を体感してきました。

ボードゲーム作成ワークショップの様子

オルカコンは「多様性、包括性、アクセシビリティを重視し、誰もが楽しめるアットホームなコンベンション」をテーマにしたボードゲームとカードゲームの大規模な祭典だ。今年は延べ約1100人が参加した。

会場内のプレイスペースには、ボードゲームやカードゲーム、ロールプレイングゲーム(RPG)など多彩なゲームが並び、参加者は自由にプレーできる。友だちとじっくり遊ぶも良し、新たな仲間とゲームを楽しむも良し。初心者でも、経験者がルールを教えてくれるため、安心して参加できる。筆者も「ハワイ」というボードゲームに挑戦し、ルールを教わりながらプレー、初挑戦ながらも存分に楽しめた。

デモスペースでは開発者から直接、開発中のゲームについて話を聞いたり、実際にプレーしたりすることも可能。中には10年もの歳月をかけて作られた作品もあり、新たなアイディアを取り入れながら難易度を数値化し、ゲームバランスを調整する作業の大変さをひしひしと感じた。

フリースペースにずらりと展示されたボードゲーム

会場では、この日しか楽しめないイベントが盛りだくさん。詳細は全て公式ホームページで確認できるため、興味のあるイベントを事前に調べてから参加した。ボードゲームの参加者募集や開発者の講演会のほか、ボードゲーム作成ワークショップなど内容は多岐にわたる。筆者もワークショップに参加し、グループでアイディアを出し合いながらボードゲームを企画。最後には発表の場が設けられ、講師からアドバイスを受ける機会もあった。普段とは異なる視点でボードゲームと関わることができ、新鮮な経験となった。

また、「カタン」の予選も開催され、42名の参加者が全米大会への出場権をかけて熱戦を繰り広げた。「カタン」は、資源を集めて開拓地を発展させる戦略性の高いボードゲームで、世界中で人気を博している。カタンに自信がある人は、来年の予選に挑戦してみるのも面白いだろう。

プレイスペースでは多くの人がボードゲームを楽しんだ

グッズ販売のホールでは、ゲーム関連のイラストやゲームで使用するダイス等が並び、訪れた参加者が熱心にお気に入りを見つけていた。

3日間にわたる取材を通じて多くのゲームに参加したり、開発者と話す機会があったりと非常に有意義な時間を過ごせた。何より、多様性を尊重したイベントで、誰もが歓迎され、自由に楽しめる雰囲気が心地よかった。

テーブルゲームが好きな人は、ぜひ来年のオルカコンに足を運んでみよう!

OrcaCon 2025 www.orcacon.org