ロンドン五輪銀メダリスト・平岡拓晃さんによる
柔道教室を開催
3月29日、ケント学区のケントリッジ高校にてオリンピック米国代表選手を輩出してきた武道館道場主催の柔道教室が開催された。
講師を務めたのは、ロンドンオリンピック柔道男子60キロ級で銀メダルを獲得し、現在は筑波大学の助教、また公益財団法人スペシャルオリンピックス日本の理事長を務める平岡拓晃さん(40)。この特別な機会に、地元のみならずスポケーンやオレゴン州からものべ120名の柔道家が集結。通訳には、パリパラリンピックをはじめとする国際柔道連盟(IJF)の国際大会で数多くの審判を務めてきたブライアン・トスさんも加わり、スムーズな進行を支えた。
デモンストレーションを交えた技の説明に、熱心に耳を傾ける参加者たち
午前中は子どもを対象としたクラスが行われ、背負い投げの基本やその連絡技、日々の練習法などを丁寧に指導。「どのように腕を使えばもっと上手に投げられますか?」と質問も飛び交った。指導後に行われた実践形式の練習「乱取り」では、平岡さんも参加。「我こそは!」と元気いっぱいに子どもたちが次々と挑戦した。果敢に攻めるかわいい姿に、会場は大いに盛り上がった。
高校の大きな体育館に柔道家たちがずらりと並ぶ
初心者からベテランまで、幅広い世代の柔道家が訪れた
高校生以上を対象とした午後のクラスでは、現役選手時代の平岡さんを象徴する技の一つ、通称「韓国背負い」などを指導した。相手を軽々と投げる平岡さんだが、その一瞬には緻密で多彩なテクニックと巧みな体重移動によって成り立っていることが明かされると、あちらこちらから感嘆の声が上がった。クラス終了後は「柔道の奥深さを改めて感じた」「今までで最高の柔道教室だった」といった称賛の声が多く寄せられた。
平岡さんは筑波大学と日本オリンピック委員会の研修事業を活用し、昨年夏から1年間シアトルに滞在している。日本のトップアスリートから直接指導を受けることができる貴重な機会に、参加者の笑顔があふれる一日となった。
(平岡真汐/シアトル)
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