パシフィックノースウエスト・バレエ「サンドリヨン」
こんにちは、ライターのNaokoです。バレエ好きの私が、今年度最も楽しみにしていた、パシフィックノースウエスト・バレエ『サンドリヨン』を観てきました。フランス語で「シンデレラ」を意味する本作は、誰もが知っているストーリーを、セクシーに、優雅に、コミカルな味付けを加えたコンテンポラリー・バレエ作品です。
私のツボにはまった見どころポイントを3つ紹介します。
まずは、芸術性の高いエンターテインメント作品であること。ダンサーの動きも衣装もシンプルかつ斬新! 美しさの中に遊び心があります。
そして、本作独自のキャラクターが魅力的です。物語を導く妖精がシンデレラの亡き母という設定なのですが、要所要所に表現力豊かなダンスで魅了し、心を揺さぶられます。ドレス選びで大活躍したマネキン役は、大いに笑いを取っていました。
さらに、大人の演出も気が利いています。シンデレラの父親が亡妻を想いながらも色気たっぷりの後妻に翻弄されたり、王子はガラスの靴の代わりに自身の脚フェチ能力を使ってシンデレラ探しをしたりします。
私の大好きな振付家、モンテカルロ・バレエ団のマイヨー氏の作品で、バレエ好きも、そうでない人も、大人も子供も、心を動かされ十分満足する公演です。3月12日(日)まで。チケット&詳細は pnb.org。