ワシントン州でキャンプに初挑戦
ワシントン州が誇る大自然を満喫しに、9月の週末、キャンプに出かけた。今回訪れたのは、シアトルから車で北西に約2時間の場所にあるデセプション・パス州立公園。年間約200万人が利用する、州内でも大人気のスポットで、トレイルやビーチもある。シーズン中は予約でいっぱいだ。それもそのはず、水道も電気も通り、有料のシャワー付きのトイレも完備。レンジャーが定期的に巡回し、子ども連れやキャンプ初心者も心強い。キャンプが初めての私も安心して楽しむことができた。
広大な公園内の、フィダルゴ島とウィッビー島を結ぶデセプション・パス・ブリッジを通りかかると、たくさんの人が。車を止め、周辺を歩いてみることにした。歩道は人がすれ違うのもやっとの狭さで、すぐそばを車が通る。橋の高さはなんと60ヤードだそう。高所恐怖症の私は覗くのもやっとだったが、橋の下にはとてもきれいなエメラルドグリーンの海が広がっていた。曇り空と木々とのコンビネーションは、まさにノースウエストを象徴するかのよう。ビーチに続くトレイルもあり、往復でおよそ1マイルの道のり。一見短く感じるが、傾斜があり、思っていたより息が上がる。たどり着いたビーチからの景色は橋の上からとまた違い、橋も一段と高く感じた。
キャンプ施設に着き、テントを張ったところで園内を散策。珍しい色や形をした植物、ウサギやサギといった野生動物との出合いもあった。ビーチにはバーベキューを楽しむグループも。カヤックやバードウォッチングも人気のアクティビティーだそう。日が沈む前にテントに戻り、火をおこす。みんなで作ったチキンスープは体が温まり、普段よりおいしく感じた。食後はたわいない会話をして過ごし、携帯電話を一切使わない時間がまた新鮮だった。
ところが、ハプニングも続出。夜になると雨が降り始め、雷もひどくなった。テントにいては危険と判断し、車の中に避難することに。幸い、1時間ほどで雷は落ち着き、雨の中、テントへ戻って眠りに就いた。朝になると、空はすっかり晴れ、空気もひんやりしていて気持ち良い。ハプニングもあったが、豊かな自然に囲まれ、忙しい日常を忘れてリフレッシュできた週末だった。シアトルに住んでいたら1度はキャンプに挑戦してみてはいかがだろうか。キャンプ場は園内に計8カ所あり一部は通年オープンしている。
Deception Pass State Park
41229 SR 20, Oak Harbor, WA 98277
☎360-675-3767
https://parks.state.wa.us/497/deception-pass