自宅で使える抗原検査キットが無料配布され、マスクの着用義務もほとんどなくなり、少しずつ社会が元に戻りつつあるように見える。だが、新型コロナウイルスそのものが完全に消えたわけではない。ワクチンを接種していても症状が重い人、感染してから数週間が経っても症状が残っている人もいる。個人差があることを前提に、あくまで一例として私の体験談も参考にして欲しい。
Day 0
最初に違和感を覚えたのは6月3日の金曜日。いつもより体のだるさを感じた。1時間に1回ほど咳も出る。夕方に帰宅して熱を測ると36.5度と平熱で、検査キットも試してみたが結果は陰性だった。
Day 1
深夜2時に急に目が覚めた。理由は体のだるさと関節痛。少しするとまた眠りに就くことができたので、朝8時に起き、ジョギングもした。しかし、このあとの外出で異変を感じる。立ちくらみが収まらず、咳をする頻度も上がっていた。早めに帰宅して検査すると今度は陽性を確認。のどの痛みも気になり始めた。
Day 2
朝起きてものどの痛みと体のだるさが続く。熱は37.5度。のどにたんがあるような違和感に悩まされた。
Day 3
熱は36.5度に下がったが、のどの違和感と軽い関節痛・筋肉痛は残る。嗅覚や味覚は正常。昼に検査すると、2日前よりかなり濃いラインを確認できた。個人的見解だが、きっと今がピークなんだろうと感じた。
Day 4
基本的には前日とあまり変わらない。熱は36.9度に上がった。
Day 5
のどの違和感と咳以外はほとんど症状がなくなった。検査をしてみるとまだ陽性だが、ラインの濃さは薄まっているように見えた。熱も36.4度の平熱に。
Day 6~8
咳はあるが、のどの違和感はなくなり始め、運動ができるまでに回復。検査結果もラインがずいぶんと薄くなっている。
発症から約10日後に晴れて陰性。コロナにかかるのは今回が初めてだったが、3回接種したワクチンのおかげか、症状は比較的軽く済んだ。咳だけは陰性結果が出てからも1週間ほど残った。現在は検査キットがあるために自宅にいながら自分で陽性か陰性かを判断できる。陽性の人でも症状が軽い場合は外出してもコロナとは疑われない。さらに言えば、無症状の人や軽い症状だけの人は、そもそも検査すらしないで、陽性とも知らずに普段通り過ごすだろう。そんな人でもマスクなしで歩き回り、会社や学校に行ける。もちろん、大半の人は体調が悪ければ検査をしたり、他人のことを考えて外出を控えたりするだろう。しかし、今のシステムでは、そのような倫理的な問題は個人任せの節がある。
ワシントン州での陽性者数はここ数カ月、データ上は横ばいだ。しかし、自分で検査でき、症状も重くならない今、全ての人がわざわざ陽性であることを公に報告しているとは考えづらい。これからもコロナに関して新しい動きが出てくる可能性はあるが、冷静に情報を分析し、行動していくことが大切だと実感した。 (匿名希望/シアトル)
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