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草間彌生の新作アートに浸る@サンフランシスコ近代美術館〜スタッフこぼれ話 Editor’s Note

草間彌生の新作アートに浸る
@サンフランシスコ近代美術館

エレベーターを降りると大々的な特別展のラッピングでお出迎え

御年94歳ながら、現役を貫く前衛芸術家の草間彌生さん。彼女のポップで独創的なアートは、アメリカでますます注目を集め、数々の有名美術館で特別展が開かれるほどだ。草間さんと言えば、カボチャやドット・フラワーの彫刻を思い浮かべる人も多いだろうが、近年は体験型の作品、インフィニティ・ミラー・ルームの人気が急上昇中。1965年から継続的に発表されているインスタレーションが今、セルフィー・ブームも相まって話題となっている。

先日、サンフランシスコを訪れた際、その最新作を目にする機会があった。昨年10月14日からサンフランシスコ近代美術館で始まった特別展「インフィニット・ラブ」。館内に展示されているのは、インフィニティ・ミラー・ルーム2つと、カボチャの彫刻の計3作品で、うち2つは昨年春にニューヨークのメガ・ギャラリー、デビット・ツヴィルナーで初披露され、大反響を得たばかり。

Dreaming of Earth’ s Sphericity, I Would Offer My Love(2023)

インフィニティ・ミラー・ルームを体験するには、美術館の一般入場券に加えて、時間指定のチケット(10ドル)の購入が別途必要になる。予約時間に合わせて少し早めに会場の6階へと向かう。午前中だったためか、筆者は列に並ぶことなく入れたが、午後は30名くらい並んでいた。

注意事項含め、簡単な説明を受けたあと、いよいよ体験がスタート。3~7名程度のグループで一緒に入室し、アートを楽しむ。部屋の中では自由に撮影OK。ひと部屋目の新作は、半円形のドアからしゃがんで入ると、まるで万華鏡の中にいるようにカラフルなドットの世界が展開する。続いて、2013年に制作されたふた部屋目では、草間さん本人の肉声による詩の朗読が流れ、独特な草間ワールド全開。各部屋の制限時間は2分間と短いが、過去にワシントンDCやロサンゼルスで体験した時は1分未満だったので、かなり満足度は高かった。

◀︎ LOVE IS CALLING(2013)

5階に展示されたカボチャの彫刻は常設展に含まれ、一般入場券での鑑賞が可能なので、そちらも忘れずに! 波打つカボチャの壁のような作品はこれまでになく、新鮮な驚きがあるはずだ。特別展は9月7日(土)まで開催中。

Aspiring to Pumpkin’s Love, the Love in My Heart(2023)

 

 

 

ちゃっかりセルフィーも