みんなの広場
ソイソース読者からの寄稿コーナー
挫折があるから成長もある
コミュニティカレッジに入学する前にESLに1カ月通った。1カ月は思った以上に短く、自分の英語力でカレッジの授業についていけるのか不安に思う反面、これから学ぶことで可能性を広げられることを楽しみにしていた。専攻はインターナショナルビジネス。授業はそれほど難しくなかったが、大変だったのはグループワークだ。アメリカ人、韓国人、日本人のグループに入って課題を進めていたのだが、自分の担当する箇所でどうしても理解できないところがあった。だいたいのことはわかるのだが細かい点が理解できず、このままではグループのみんなに迷惑をかけてしまう。同じグループのアメリカ人学生にここを説明して欲しい、とメールを送った。返事は来たものの、よく理解できない。申し訳ないと思いつつ再度メールを送った。しばらくして届いた返信を見て驚いた。そのメールは日本語で書かれていたのだ。日本人の友人に翻訳してもらったそうだ。もちろん善意でしてくれたのはわかるが、プライドが傷つき自信を失ってしまった。他のメンバーはスムーズに作業を進めているのに……。悔しくて惨めでしかたなかった。
今となっては、良い経験をしたなぁ、と思っている。その出来事が、英語を上達させたいというモチベーションを保ってくれているからだ。その後も、たるんでいるなと気付いた時はそのメールを見返す。そうすると悔しい気持ちがこみ上げてきて、勉強に打ち込めるのだ。
(日焼け/フェデラルウェイ)