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ウエルバム勇希さんへの支援と寄付のお願い〜みんなの広場

ウエルバム勇希さんへの支援と寄付のお願い

昨年12月5日の夜9時ごろ、26歳のウェルバム勇希さんがシアトルのリクトン・スプリングス公園を歩行中、見知らぬ人に刺されるという悲しい事件が起きました。犯人にぶつかった瞬間、何か濡れたような感触を覚えて「あれっ」と思い、下を向くと血だらけになっていたそうです。すぐに911に通報し、数分後にはシアトルの緊急医療サービス(EMS)が駆けつけ、米国有数の外傷センターであるハーバービュー・メディカルセンターに搬送されました。当時、病院は収容人数を超える患者で混雑し、廊下にカーテンを張って診察を行うほどの状況でしたが、容体の深刻さから緊急手術が行われました。 入院中、母親の真希さんが見舞いに訪れた際、彼が病院で食事を取っていないことに気づき「どうして食べないの?」と尋ねると、勇希さんは「メニューに値段がなく、医療費の負担が不安で注文しなかった」と答えたそうです。自分自身が辛い状況にある中でも、親の経済的負担を気遣う姿は、親思いで優しい心を持つ勇希さんらしいエピソードです。 感謝祭の翌日に友だちと真希さんの家を訪ねたとき、勇希さんはわざわざクレープを買いに行き、紅茶を飲みながら一緒におしゃべりしたことを覚えています。その中で、日本に住む祖父母の話題になり、楽しそうに語ってくれました。祖父母は、勇希さんが夏休みに訪ねてくれるのを心待ちにしているそうです。26歳という若さながら、周囲の人たちを気遣う心の温かさが感じられるひとときでした。 ハーバービュー・メディカルセンターの有能なスタッフのおかげで、現在勇希さんは自宅で療養しています。真希さんはクラウドファンディングのGoFundMeを通じて集まった寄付金で勇希さんに椅子とクッションを購入。クッションで腹部を押さえ痛みを和らげています。 勇希さんと両親は敬虔なキリスト教徒で、「どんな時も神様がともにいる」と信じ、この試練に立ち向かっています。この事件をきっかけに、多くの人が祈りや支援、寄付、さらには食事の宅配を通じて力を貸してくれました。家族はその温かい心遣いに深く感謝しています。また、Meal Train®を利用して配達スケジュールが組まれ、12月24日までの2週間、多くの人が食事を届けてくれました。その中には直接の知り合いではない人もいました。勇希さんは、皆さんの厚意に心から感謝し、多くの人に支えられていることに感動して涙を流していました。

(員子/デュバル)

勇希さんの母、市川真希さんからのコメント

この度は、多くの方々に支えていただき本当に感謝しています。息子も私も特別支援教育に携わる教員で、普段は学校や仕事、地域のボランティア活動をしています。事件後、自分たちが支えたいと願っていたコミュニティーから逆に温かいご支援をいただき、事件による悲しみを吹き飛ばすほどの優しさに触れました。この経験を通じて、地域の絆や人生における大切な教訓を学ぶ機会を得られたことに、今は感謝の気持ちでいっぱいです。

息子は教え子たちのもとに戻る日を心待ちにしながら、職場復帰を目指して現在は療養と体力回復のため、リハビリに励んでいます。

引き続き、温かいご支援をよろしくお願いします。 https://gofund.me/19db2fc8

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河野 光
2018年からシアトル在住。運動オンチのインドア派に思われがちだが、屋内にこもっているのが大の苦手。犬とお酒と音楽が友だち。愛犬との散歩で、東京では見られない野鳥に話しかけるのが日課。