Seattle International Film Festival (以下SIFF)は、今年で42回目となる国際映画祭で、なんと80か国以上から作品が集まり、上映数は400本以上!2016年は5月19日~6月12日までの25日間、ワシントン州内の複数の映画館で開催されます。
本日、ひと足お先に映画を見てきたのでさっそくレポートです。
今回観たのは『The Last King』。ノルウェーの映画で、王家の血を引く赤ん坊を、悪い聖職者たちから守るため必死に逃げ、戦う勇敢な兵士の物語。
美しい壮大な雪景色の中を、風を切ってビュンビュンとスキーで駆けてゆく兵士たち。
シンプルで雄大な自然を舞台とした映像は、馬に乗って戦うたくましい男たちの魅力を最大限に引き出していました。
時代設定が13世紀初頭ということで、拳銃や車はもちろん出てこず、武器は弓、矢、斧。移動はスキーと馬。
戦闘シーンは泥臭い無骨な殴り合いが多々。私の隣の席に座っていたおばあちゃんは思わずひゃっと顔を手で覆っていました。
筋骨隆々な男たちとは対照的に、何も知らない無垢な赤ん坊がシリアスな雰囲気の中で愛らしく、ニコニコしているのが作品のバランスをとっていてよかったです。
ストーリーは分かりやすく、セリフはノルウェー語、英語字幕付きで99分があっという間に過ぎました。
初めてノルウェー映画を観ましたが、あれほどまでに深い雪山やスキーの巧みさが新鮮だった一方で、家族愛や、郷土愛、血をめぐる戦いはどこの国でも一緒なのだなと。。。
いろいろ書きましたが、いや~、おもしろかったです。
SIFFでは、是枝裕和監督『海街ダイアリー』をはじめ、日本からの映画も上映予定です。詳しくは5月8日(月)発行、SoySourceを参照下さい。
SIFFのチケットはこちらからどうぞ。