会員登録をしている友人の誘いを受け、リンウッドにあるバーティカル・ワールド・ノースへ。無料でクライミング体験をすることができました。
取材・文:ジェジュン・ジョン
事前の準備はしっかりと
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筆者にとって人生で初めての屋内ロッククライミング。リンウッドにあるバーティカル・ワールド・ノースのジムは、会員であれば月に2人まで無料で招待することができ、その恩恵にあずかったというわけだ。
最初、安全に関するビデオや注意事項などをひと通り確認して、万一の備えとしてフォームにサイン。通常であれば、そのあとはスタッフから施設を案内してもらうそうだが、今回は会員である友人とそのまま2階にある練習場へと向かった。1階のコースより高さが低いため、初心者が基本を学ぶには最適だ。
ロッククライミングと聞くと、ひとりでどんどん壁を登っていくイメージを持つかもしれない。しかし、少なくともこのジムでは違った。確かに2、3割のコースは下にマットが敷かれ、すでにロープも備わるためにひとりで登ることができる。一方で、その他のコースは基本的にロープの反対側を持ってアシストをしてくれるパートナーが必要となる。しかもアシスト可能なのは、トレーニングを受けてジムから許可をもらった人だけだ。
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アシストは友人に任せることができたので、筆者は登るほうに専念。まず大事なのは、ロープの装着だ。すでに腰回りに付けてある装具にロープを装着し、同じロープの反対側をアシスト側の装具にも取り付けて、ふたりで安全を確認し合う。
終わってからも爽快感が続く
しっかりとロープが装着できたのを合図に全てが始まる。登るほうが「On Belay?」と振り、アシスト側は準備ができていたら「Belay On」と返す。そして登り始める前に「Climbing」と宣言し、それに対してアシスト側が「Climb On」と返事をしたら、やっと登ることができる。
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そこからは両手両足をどこに配置して登っていくかを考え、ひたすら遂行していくのみ。簡単なコースはつかむ突起が大きいため、初心者の筆者でもスムーズに登れた。
練習場で慣れてから1階で高さがあるコースにも挑戦。最初こそ少し恐怖感を抱いたものの、安全面で信用できたため、徐々に気持ち良く登れるように。休憩したい時や下りたい時などはアシスト側に合図を出す。そうすると、ロープの張力を緩めたり逆に強めたりして調整してもらえる。
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別の会員の友人と交代しながら登ったこともあり、体力の限界が来たのは90分ほど経ってから。大体の人は2人ひと組だと1時間程度で帰るようだ。初心者は腕の筋力を使いがちのためか、終わってしばらくは何かを握るのが大変なほどだった。それも翌日には単なる筋肉痛となる。
今回試したのはロープが必要なクライミングだけだったが、このジムではロープと装具なしのボルダリングを楽しむことも可能だ。個人的にジムでの筋トレは性に合わないが、これなら夢中になって運動することができると感じた。会員になり、健康を維持するためのオプションとして通うのも悪くないだろう。
Vertical World North
12300 Beverly Park Rd., Lynnwood, WA 98087
開園時間:月金10am〜10pm、火〜木6am〜10pm、土日8am〜8pm
料金:(1日)一般$22、6〜13歳$16、3〜5歳$10(月会費)一般$82 ※3〜13歳の追加$40/人
☎️425-609-9020
https://north.verticalworld.com