特別レポート
ベルビュー・カレッジに“日本”が大集結
ジャパンウィーク(日本祭り)
9月24日、6回目となる「ジャパンウィーク (日本祭り)」が、ベルビュー・カレッジの学生クラブと在シアトル日本国総領事館との共催により一般公開。コロナ禍で過去2回はオンラインのみでしたが、ようやく対面式での開催が実現しました。
取材・文:西山怜花(ベルビュー・カレッジ生)

快晴の中、迎えた当日。ベルビュー・カレッジ構内へ足を踏み入れると早速、噴水を大胆に活用した金魚すくいならぬ「あひるすくい」がお出迎え。建物の中に入ってみると、子どもたちが折り紙や漫画、習字など、日本文化を楽しむ様子が見られた。日系コーラス団体の方々による元気な歌声や太鼓パフォーマンスの音頭も聞こえてくる。コスプレ、けん玉、日本トリビアクイズ大会では、皆がステージに釘付けだ。ほかにも、蚤の市で買い物をする人からカラオケで大熱唱する人まで、4,000人もの来場者が年代や国籍の垣根を越えて「日本」を大満喫する1日となった。
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イベントを通じて改めて気付いたのは、タテとヨコの双方に広がる日系コミュニティーの存在の大きさだ。第二次世界大戦を経験した日系アメリカ人の方々の歴史を学ぶブースが設けられる一方で、子どもたちが日本文化に親しめるスポットも多数。シアトルにおける日系コミュニティーの歴史とその文化の継承にタテのつながりを感じた。そして、ヨコのつながりとしては、イベントの成功を陰で支えた、さまざまなバックグラウンドを持つ約200名ものボランティアの人たち、期間中にジャパンウィークのウェブサイトを訪れた世界 40カ国からの4,562人もの訪問者たちがいる。これは「日本」を軸としたつながりが次世代に受け継がれるだけでなく、世界にまで及んでいることを示す。
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パンデミックを経て3年ぶりに対面式での開催となった今年のジャパンウィーク。ポストコロナを迎える来年以降は、さらなる盛り上がりが期待できる。最後に、ベルビュー・カレッジの学生クラブを代表して、ボランティア、各団体、総領事館の皆さまのご協力に感謝を申し上げたい。