ベルビュー・カレッジから
日本の素晴らしさを伝える
「第7回ジャパンウィーク(日本祭り)」
ベルビュー・カレッジの日本文化交流クラブと在シアトル日本国総領事館の共催で、9月30日に一般公開日を迎えたジャパンウィークは、4,000人もの来場者でにぎわいました。
取材・文:上田誠之助(ベルビュー・カレッジ生)
今年は新たに加わった紙飛行機大会を含め、計6つのコンテストを実施。ほかにも太鼓や日本舞踊、沖縄舞踊のステージに、茶道、習字などの体験教室と、盛りだくさんのイベントを用意し、大勢の人に喜ばれた。目標に掲げた「地域社会に日本文化のさまざまな側面を知ってもらい、日本の文化、芸術を育成し、促進すること」にも大きく貢献できた。
当日、筆者が日本文化交流クラブの仲間と共に担当したのは、団子作り体験教室だ。5回の全セッションにおいて大盛況・満員御礼となった。参加者全員に、団子作りの楽しさと食の感動を届けられたと自負している。また、日本に関連する絵画や書籍、雑貨などをそろえた蚤の市も非常に人気があり、大人から子どもまで、掘り出し物探しに熱中した。そして今年の目玉、桂 三輝(サンシャイン)さんの英語落語公演は全300席が埋まり、会場は終始笑いに包まれていた。
今回の体験を通して、シアトルにおける日本への関心の高さを再認識したと同時に、大きな可能性を感じた。「戦争」、そして「大正時代の文化・食」という深いテーマで講演会も行われたが、どちらも最後の質疑応答では時間内に収まり切らないほどの反響があった。日本にルーツを持つ人間のひとりとして、地域の人たちの日本文化や歴史を積極的に学ぼうとする姿勢に驚きながらもうれしく思う。
このイベントを地域社会への発信の機会と捉え、人々の日本に対する興味をさらに広げていきたい。小さな一歩に過ぎないかもしれないが、多くの人が日本の魅力に触れられるように、今後も他の団体や学生クラブなどと積極的に交流し、次回に備えていくつもりだ。来年はさらなる盛り上がりを乞うご期待!