アーミッシュについて書いてきた本連載も、12回目の今回で最終回となります。最後のテーマはドレスについて。
寄稿・写真 吉田麻葉
◆アーミッシュドレスを着せてもらう
ある日、友人のアーミッシュがこんなことを提案してくれました。「アーミッシュドレスを着てみる?」
かねてからアーミッシュのワンピースに憧れを抱いていたので、二つ返事でお願いしました。私と同じ背丈の女の子から紫のワンピースを借りて、髪の毛を束ねてボンネットを付けてみました。
なんだか違和感がありますが、アーミッシュのお父さんや兄弟たちからは「アーミッシュかと思ったよ。服装で変わるものだね」と驚かれました。着て分かったことは、意外と動きやすいということ。そして、丈の長いスカートがとても上品。日本でもこんなワンピースを着たいと強く感じました。
◆ワンピースの作り方を教えてもらう
友人にアーミッシュドレスを作れるようになりたいと話すと、型紙を写させてくれて、さらに作り方までレクチャーしてくれました。スカートのタックの数は少なければ少ないほど良いこと、大人用ワンピースにはボタンをつけないこと、結婚すると落ち着いたカラーの生地を選ぶことなどアーミッシュの服装文化について教わりました。
◆アーミッシュ風ワンピースの手作り販売を開始
帰国後、日本でも毎日着られようにアレンジを加えながら自分でワンピースを作り始めました。アーミッシュが大切にしているシンプルさ、上品さを踏襲しながら、街にも着ていけるようなデザイン性を考えて、ついに完成したのが下の写真。
色違いや袖の長さを変えて何枚か作り、今では毎日のように着ています。そして、ついにハンドメイドワンピースとして販売を開始しました。「着心地が最高」「シンプルだから着まわしが楽しい」「楽なのにきちんとして見えて良い」など感想をもらい、複数枚を購入してくださる方もたくさんいます。今後はアーミッシュ文化を紹介するサイト運営とともに、ハンドメイド販売の活動にも力を入れていきたいと思います。
アーミッシュ風ワンピースのハンドメイドショップ shop.dte-amish.com
[麻葉アーミッシュの世界]