夏の終わりに降り出した待望の雨を見ながら我が身を思いつつ詩を作ってみた。宮沢賢治さん、ごめんなさい。
「シニアにも負けず」
雨の時は外出せず
風の時も外出せず
雪にも夏の暑さにも弱いが
わりと丈夫なからだをもち
欲は多少あり
あまり怒らず
いつも声を出して笑っている
一日に3食バランスを考えながらも好きな物を食べ
あらゆることを
少し自分も勘定に入れながら
注意散漫に見聞きしたことをあまり解せず
そしてすぐ忘れ
都会のビルの陰の
小さなコンドにいて
シアトルに白内障の友あれば
車で行って医者に連れて行き
バンクーバーに疲れた友あれば
行ってそのボランティア活動の身代わりをし
近所に風邪を引いた人あれば
チキン・スープをもって行って早く治ってねといい
東にカラオケ・クラブがあれば行って
皆うまいから自分ももっとうまくなろうと頑張り
日照りの時はブラインドを閉め
涼しい夏はブラインドを上げ
みんなに楽しい人と呼ばれ
いつも褒められ
でも苦にはすぐに屈す
そういうシニアに
わたしはなった
[カナダで再出発]