歴史いぜんの記憶ーうむすな
10月1日(木)〜3日(土) 8pm
会場:ワシントン大学ミーニーホール・パフォーミングアーツ
チケット:$50〜$55
世界から芸術性の高い音楽、演劇、ダンス、パフォーマンスを発掘して紹介するワシントン大学のワールドシリーズの一環として、この秋、パリを創作活動の拠点に世界で活躍する舞踏集団「山海塾」が公演する。
山海塾は、1975年に振付師、天児牛大(あまがつうしお)が創設した日本の舞踏カンパニー。80年から海外公演を開始し、82年からは、世界のコンテンポラリーダンスの最高峰であるパリ市立劇場を創作活動の本拠地にして、同劇場との共同プロデュースにより、およそ2年に1度のペースで新作を発表し続けている。これまでに、ヨーロッパ、北米、中南米、アジア、オセアニアなど、世界45カ国でワールドツアーを行っており、その独創的で斬新な作品は、各地で揺るぎない評価を受けている。現在まで、ミュンヘンフェスティバルでローズ賞、ベオグラード演劇フェスティバルにおいてグランプリ、外務大臣表彰、第33回舞踊批評家協会賞、ローレンス・オリヴィエ賞最優秀新作ダンス作品賞、朝日舞台芸術賞グランプリ、およびキリンダンスサポート、国際交流基金賞など、数々の賞を受賞。
天児牛大は、山海塾の作品の演出、振付け、空間、衣裳デザインすべてを手がけており、舞踏を「重力との対話」としてとらえ、「誕生」「死」といった普遍的な人間の内的本質に迫る。このたび公演の北米プレミアとなる「歴史いぜんの記憶ーうむすな」は「生まれた場所」という意味で、私たちが生まれたこの世界を構成する原始的な要素(土、水、火、風)がモチーフとなっている。
世界中で人気を博している山海塾の前人気は高く、すでにチケットの売れ行きは良好。世界最高峰の舞踏を見られるまたとない機会でもあり、完売間違いなしなので、希望の方は早めにチケット購入を。
日時: 10月1日〜3日8pm
場所: Meany Hall for Performing Arts
4140 George Washington Lane
NE,Seattle
チケット:www.uwworldseries.org
☎ 206-543-4880
ticket@UW.EDU
料金: 大人 A席$55、B席$50
子ども A席$44、B席$40
シニア B席のみ $45
UW生 A席$44、B席$10
UW以外の学生 A席$44、B席$40
天児牛大 プロフィール
1949年横須賀市生まれ。1975年に山海塾を創設。
『アマガツ頌』(1977)、『金柑少年』(1978)、『処理場』(1979)を発表後、80年に初めてのワールドツアーを行う。82年以降、パリ市立劇場を創作の拠点とし、新作を発表し続けている。同劇場との共同プロデュースにより創作された作品は2015年現在までに15作品を数える。
受賞歴
1992年、フランス政府から芸術文化勲章(シュバリエ章)。1998年、演出家として参加した新作オペラ『三人姉妹』が、フランス批評家協会最優秀賞を受賞。2002年、26回ローレンス・オリヴィエ賞の「最優秀新作ダンス作品賞」(『ひびき』) 。2004年、平成15年度芸術選奨文部科学大臣賞[舞踊部門] 。2008年、演出家として参加した新作オペラ『Lady SARASHINA』(原作:菅原孝標女「更級日記」)がフランス批評家協会最優秀賞を受賞。2011年、紫綬褒章。2014年、フランス政府から芸術文化勲章。