百人一首で和歌に浸ろう シアトル競技かるた会

百人一首で和歌に浸ろう
シアトル競技かるた会

百人一首は飛鳥時代から鎌倉時代にかけての有名な歌人100人の和歌を、一人一首ずつ選んで集めた歌集。100枚の札のうち50枚を自陣と敵陣に25枚ずつ分けて並べ、読み上げられた上の句に対応する下の句の札を取り合う競技を競技かるたといいます。全ての句を暗記するだけでなく、スピードと集中力も求められます。人気漫画『ちはやふる』の影響もあり、シアトルにも競技かるた愛好会が存在します。

シアトルの図書館の一室で、月に一度開催される競技かるたの集まり。ここに集うメンバーは全員が百人一首の句を日本語で暗記し、ひらがなで書かれた競技かるたを用いて真剣な勝負を楽しむ本格派だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

競技かるたの札は、左右幅87センチ、手先から肘の長さのおよそ２つ分の範囲に３列で配置される

ゴザを敷き畳の目を数えながら札を並べるなど、競技かるたの厳格な規定を守っている。試合は15分間の暗記時間からスタートし、読み手の「ため」の長さや抑揚、読み上げる秒数に至るまで、伝統に則ったスタイルで行われている。クラブの発足は2年前。元々はサイクリングのミートアップで出会った友人同士が始めたもので、当初は公園で活動していたが、天候や周囲の騒音に悩まされ、図書館の多目的室を利用するようになった。初心者は簡単な遊び方からスタートするが、最終的には全員が全ての札を暗記し、対等に競技できるレベルを目指している。

初心者は「ちらし」と呼ばれる、みんなで札を囲む遊び方から始めることも

競技中の静けさには心地よい緊張感があり、心が研ぎ澄まされるよう。新年に向けて何か新しいことを始めたいと考えている人は、この機会にぜひシアトル・カルタ・クラブに参加してみてはいかがだろう。

･このイベントはシアトル公共図書館が主催、後援、または開催に関与するものではありません。
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