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シアトル周辺で見つけた!センス抜群の最旬フラワー&プラント・ショップ

キーワードは「スロー・フラワー」
環境配慮した地元の花販売

特別な日の装花や大切な人へのギフトに利用したい花屋を厳選。ワシントン州で育てられた花々を中心にそろえる3店舗を紹介します。

サステナブルなコンセプトでは草分け

オーナーのメリッサさんと日本人フローラルデザイナーの恭子さん

グリーンウッドに店を構えるテラ・ベラは、2006年にオープン。当時は珍しかったオーガニック、サステナブルな花の販売にこだわることで幅広い世代に支持され、今年で16年目を迎える。花々の豊かな香りに包まれる店内にはビンテージ家具が置かれ、グリーンや花のあしらい方はもちろん、その世界観に引き込まれる。

エントランス花は1本から購入が可能

環境学と有害廃棄物管理を学んだオーナーのメリッサ・フィービアさんは、シアトルから始まったスロー・フラワー運動に早期から取り組むひとりだ。テラ・ベラで販売される花のほとんどが持続可能な方法で栽培されたもので、ユニークな何かをひとつあしらうことを意識しているというメリッサさんのアレンジは、独創的かつアーティスティック。ひと味違ったセレクトの花々に、地元アーティスト制作の花器が付くのも人気の理由だ。

花と雑貨が並ぶおしゃれな店内
濃淡のあるピンクの花をアシンメトリーにデザインしたワイルドチャイルド$85~花器がセットになっている

ショップの一角には、雑貨コーナーも。キャンドル、ワイン、チョコレートといったギフト・アイテムが充実し、花とセットにして贈る人も多い。オンラインでは、目的、シーン別にフラワー・アレンジメントが注文できる。日本人フローラル・デザイナーの恭子さんが在籍し、日本語で相談ができるのもうれしいポイントだ。

※環境に負荷をかけない持続可能な方法で栽培し、短い流通ルートで消費者に切り花を届ける運動。

編集スタッフが体験! 季節ごとのワークショップでワイン・テイスティング×フラワー・アレンジメント

ワイルドなアレンジが好みというメリッサさん最初に葉ものや枝もので動きのあるベースを作りメインとなる花スカジットバレー産のへラボレス別名クリスマスローズをいけていく
会場にはハサミなど含め全て準備されているので手ぶらで参加できる

テラ・ベラでは月に2回程度、ワシントン州内のワイナリーやワイン・ショップとのコラボによるフラワー・アレンジメント教室を行っている。参加費は165ドルから。グリーンレイクにある自然派ワイン・ショップ、ライ・ビーノと実施した3月のクラスでは、地元ノースウエストをテーマに花材とワインを用意。筆者にとって、地元の恵みを存分に感じられる時間となった。

試飲したワインはオレゴン産ブドウのピノノワール種を使ったロゼカンバスオブザバレーと辛口の白ピノブラン種のケリーフォックス共に2020年

クラスは参加者の簡単な自己紹介と試飲するワインの説明から始まり、場があたたまったところで、いよいよフラワー・アレンジメントへ。アレンジのコツや花の豆知識を交えながら、メリッサさんが軽快なトークと共にデモンストレーションを行う。そして、参加者がそれぞれ花をいけること約2時間半。数種類のワインをテイスティングしながら、隣の人とのおしゃべりも弾む。終了後は、ボックスに入れて花器ごと持ち帰ることができる。すぐに席が埋まってしまうほど人気のため、開催を知らせるニュースレターのオンライン登録必須!

Terra Bella Flowers & Mercantile
7319 Greenwood Ave. N., Seattle, WA 98103
月〜金9am〜5pm、土10am〜2pm 定休:日
☎️206-783-0205、hello@terrabellaflowers.com
www.terrabellaflowers.com
@terrabellaflowers


摘みたての花が届く地産地消の定期便

ⒸPao Sanchez

オーナーのサラさん

サラさんが愛情込めて育てるガーデンの花々

2020年にスタートしたグロウ・ガール・シアトルは、実店舗を持たず、ポップアップや宅配でのみ営業しているフローリストだ。花はオーナーのサラ・ナヤニさんが栽培から仕入れ、アレンジメントまで全てをひとりで手掛ける。バラードのガーデンで自身が育てるオーガニック・フラワーほか、地元ノースウエストの個人農家によりサステナブルな方法で生産された新鮮な花を、短い流通経路で届けるのがモットー。3月から10月の期間にフラワー・アレンジメントが毎週届くサブスクでは、花器かブーケかを選択できる。その月により時価となるが、4月は1カ月4回分で185ドル。色彩や質感を生かしたフェミニンなアレンジを得意とし、ブーケ、ウエディングやベビーシャワーなど各種イベントの装花の注文も受け付ける。花の育て方やケアなどをレクチャーするサラさんのインスタグラムも、ぜひチェックしてみて。

4月の花器スタイル例そのままで部屋を彩ってくれる
56月のブーケスタイル例今年はシャクヤクジギタリスアイスランドポピーヒゲアイリスなどを予定

Grow Girl Seattle
sarah@growgirlseattle.com
www.growgirlseattle.com
@growgirlseattle


「もっと手軽にブーケが買えたら……」をかなえてくれる

「ダリア、アスター、ジニア、フロックスをメインに、スーパーや大きな花屋ではあまり見かけないような品種も育てています」

オーナーのアリッサさん

クイーンアンのファーマーズマーケット店舗に並ぶブーケ各$8$15

ウエスト・シアトルとフェリーでつながるバション島に、持続可能なオーガニック農法で環境に配慮した切り花の栽培を行う、スイート・アリッサム・ファームがある。6月から10月までの毎週木曜日は、クイーンアン・ファーマーズ・マーケットへ出店。花本来の自然な美しさを大切にしたナチュラル・テイストのブーケを販売している。

ⒸRoberto Rodriguez

ウエディングの装花とブーケの例

ⒸRoberto Rodriguez

ウエディングの装花とブーケの例

ファッション感度の高い女性たちから好評なのは、ウエディングの装花。ファームをそのままパーティー会場としてレンタルするプランも人気だ。ウエディング・フラワーを自分でアレンジできるDIYバケツは、60本程度の花材が入って75ドルと手頃。今年のウエディング・シーズンにも活躍しそうだ。

Sweet Alyssum Farm
☎️530-521-3009、hello@sweetalyssumfarm.com
https://sweetalyssumfarm.com
@sweet.alyssum.farm