第 31回 マイナポイント
マイナンバーカード(マイナカード)の登録を2月末までにすれば、2万円分のマイナポイントをもらえるという。政府が任意で国民に登録を懇願している、ソーシャル・セキュリティーのようなカードだ。そのうち健康保険証への紐付けが義務化される。
個人情報が漏れるのではないかと思い、これまで反対していたのだが、どうせそのうち義務化するなら、2万円分のポイントをもらっておいたほうが得かな、と申し込んだ。
区役所でカードを受け取り、健康保険証と公金受取口座を紐付けてもらうと、2万ポイントのうちそれぞれ7,500ポイント、後の5,000ポイントは2万円使うと入る仕組み。ただし、ポイントの受け皿として電子マネー口座を作らなければならない。私のポイントは今、宙ぶらりんでクラウドの中に隠れているようだ。
セブン-イレブンのnanaco(ナナコ)というカードを作れば良いということで、300円かかるけれど5分ほどで入手。これで済めば大助かり! 区役所に行き認証してもらえば、待望の2万ポイントが入り、いよいよ使えることになる。と思ったが、ちょっと考えてしまった。
最後の5,000ポイントは、セブン-イレブンで2万円使わないともらえない。コンビニは飲み物かお弁当、文房具など、本当にちょっとした用事で立ち寄る場所だ。仮に500円のお弁当を買うと40食分。毎日違ったお弁当を食べても6週間も食べるのか。5,000ポイントをもらい、うたい文句の2万ポイントをゲットということになっても、それで得た2万円でさらに40食分である。計80食分のお弁当を買う?
これはダメだ。一度登録すると変えられないらしい。イオンカードはどうだろう? お弁当や食品もあるけれど、洋服や靴なども、孫のベビー用品も買える。そうしよう! と300円で即発行してもらい、区役所で認証。プリペイドの2万円を入れて、今度こそ完了した。
ところが後日、心配していた個人情報漏れが発覚。別人の情報が紐付けられる登録ミスも、2021年10月の本格運用から約1年間で約7,300件あったことが判明した。実は2021年2月までのプレ運用時点でも同様のミスが3万件以上見つかっており、本格運用が半年延期されていたのだ。健康保険証の間違いに気付いた人は、聞いたこともない処方箋の記載があり政府機関数カ所にたらい回しされたそう。前例がないとのことで。
せっかく2万ポイントもらえることになったけれど、発行後のマイナカードをキャンセルする方法ってないのかしら?