今年3月に開業したコンテンポラリー・アートを中心とするインタラクティブな美術館、ミュージアム・オブ・ミュージアムズ(MoM)。その気になる全貌とは? ソイソース編集スタッフが突撃取材!
※写真の展示は8月29日で終了。10月8日(金)より新展示が始まり、全館再オープンを予定(改装中も1階への入場は無料)。
ミュージアム・オブ・ミュージアムズ
*2023年9月1日をもって閉館*
Museum of Museums (MoM)
900 Boylston Ave., Seattle, WA 98104
開館時間:木金5pm〜10pm、土12pm〜10pm、日12pm〜6pm 定休:月〜水
料金:木金$10/土日$20、10歳以下無料
問い合わせ:☎️206-622-9250、info@museumofmuseums.com
詳細:www.museumofmuseums.com
エントランス

ツタに覆われた真っ白な建物が印象的なミュージアム。2階に通じる正面入り口前には、パステルカラーの大きな「手」の彫刻が。裏手に、ミュージアム1階へと通じているミュージアムショップがある。1階、2階、どちらのエントランスでもチケット購入・入場が可能。
1階:ギフトショップ&キッチン

正面入り口奥にある狭い階段を下りると、右手に位置するのが「キッチン」と呼ばれるポップアップのアート・スペース。取材で訪れた際は、森の中のダイナーを思わせるブース型のアート作品が中央に展示されていた。トイレが2カ所あり、それぞれが個性的なアート空間になっていて、思わず目的を忘れて(笑)記念撮影をしたくなる。ちなみに館内はどこでも写真撮影可!
同フロア左手には、オリジナリティーあふれる「ギフトショップ」(ミュージアムショップ)が。手軽な「I ♡ MoM」のロゴ入りマグカップとトートバッグから、値段の張る(しかも少々難解な)1点物のアートまでずらりと並ぶ。
そして、フロア中央に位置するのが、座ってビデオ鑑賞ができる「ムダディー・シアター」。3人が入れるくらいの小部屋のスクリーンに映像作品が流れている。
2階:マローン・ギャラリー&ロビー

2階にあるのが、メインの特別展示スペースとなっている「マローン・ギャラリー」だ。コンパクトな空間ながら、多様な素材を使った作品の数々が整然とディスプレイされ、見る者を引き付ける。10月8日(金)から12月27日(月)までの期間は、「イン・クリスタライズド・タイム」という、デジタル・メディアと仮想現実をテーマにしたグループ・エキシビションを予定している。

その隣に位置する「ロビー」は、いくつかの小さな展示スペースに分かれ、ミュージアムの中のミュージアムと呼ぶべき場所。その中の「エマージェンス・ルーム」では、地元ノースウエスト在住の6歳から16歳までの若きアーティストによる公募作品を展示。作品は年5回公募され、その都度入れ替わる。

3階:トゥルー・スペース
ロビーから階段で最上階へ向かうと、展示室全体でアートを表現する「トゥルー・スペース」に出る。作品の中に入り込んだかのような没入感が新鮮。館内でもいちばんと言えるフォトジェニックなスポットでもある。スタッフからは靴を脱いで鑑賞するようにとアドバイスがあった。

前述の「イン・クリスタライズド・タイム」展と同時期に始まる「ザ・ワード・オブ・ザ・フューチャー」展は、シアトルを拠点に活動するニュー・メディア・アーティストのジェイコブ・ピーター・フェンネルさんと、機械を使った美術作品を生み出すレイリー・ドノバンさんによるもの。展示室が、AI(人工知能)を宗教として崇拝する未来の教会を表現したSFの世界へと生まれ変わる。
