カジノにはさまざまなゲームがあり、一体何からプレイしたら良いかわからない? そんな初心者の方は、王道ゲームの基本的なルールを知ることから始めてみては。ハウス・エッジもぜひ参考に。
ハウス・エッジ:ハウス(ディーラーやマシンなどカジノ側)がプレーヤーに対してどれほど優位なのかを表す指標。この数値が高いほど、ハウスに有利なゲー$ムだとわかる。
💰勝つのは運か? 実力か?💰
テキサスホールデム
対人のため該当せず
トランプ遊びでもおなじみのポーカーは、「ポーカーフェイス」という言葉で知られるように、プレーヤー同士の駆け引きと状況分析が物を言う。いくつか種類がある中で、最もメジャーなのはテキサスホールデムだろう。対人ということで主にポーカールームで行われるため、カジノに設置されているかどうか事前に確認が必要だが、アメリカではプロの試合がテレビやネットで中継されているほど。ディーラーやマシンではなく、ほかの参加者を相手に勝負する点が、一般のカジノのゲームと大きく異なる。つまり、対人のため隙が生まれやすく、戦法次第では自力で勝率を上げることが可能なのだ。頭脳戦という意味では将棋やチェスにも近い。
たとえば、初心者とプロが1対1で戦った場合、配られる手札はランダムであるため、極論、勝率は50:50。しかし、プロは相手が強い手札を持つときのベット額のパターンや仕草を分析しているので、負けるときは少なく負け、勝つときは大きく勝つことができる。相手の手札が弱そうだと判断すると、自分も弱い手札だったとしても強気でベットし、相手の戦意喪失を誘うのも立派な戦法。これは「ブラフ」と呼ばれ、テキサスホールデムでは欠かせない技だ。そうして勝率を上げていくと、長くプレイすればするほど稼げる人も出てくる。
筆者の場合、ハンド(役)などルールを覚え、オンラインの無料アプリで対戦をこなし、前述のプロの試合を視聴して、段階ごとに正しい選択ができるよう勉強してから、実際にポーカールームへと足を運ぶようになった。この半年で数回ほど通い、現在はコンスタントに勝てる域に達している。初心者も恐れず、挑戦してみて欲しい。興味があれば、まずはポーカー界で世界一の登録者数を誇る日本人YouTuber、「世界のヨコサワ」の動画をチェックしてみよう。世界中のカジノを回る様子は、エンターテインメントとしてもおすすめできる。
【基本ルール】
トランプのジョーカーを除いた52枚のカードを使用。参加人数は2〜9人が一般的だ。カジノではプレーヤーに加えて、カードを配るディーラーがいる。手札2枚と場札5枚の計7枚のうち5枚を組み合わせて、ハンドの強さを競う。カードの数字はAが最も強く、2がいちばん弱い。
①各プレーヤーに2枚のカードが伏せたまま配られる。各プレーヤーはそのカードを確認してから、順番にアクションを取っていく。各ラウンドで順番が最後の2人は、それぞれスモールブラインド(SB)、ビッグブラインド(BB)と呼ばれる基本ベット額を払う。
②アクションの種類は次の3種類がある。コール:基本ベット額と同額を払う。レイズ:ベット額をつり上げる。上限はなく、自分の持ち金全てを賭ける「オールイン」も可能だ。フォールド:ゲームを降りる。
たとえばSBが1ドル、BBが3ドルだった場合、手札2枚を見て参加したいと思ったら、コールして3ドルを払う(SBを払った人は差額の2ドル)。誰かがレイズし、ベット額をつり上げた場合、まだ払っていない差額をさらに上乗せしなくてはならない。手札が弱いと判断し、参加するのをあきらめるなら、フォールドする。SB、BBを払った人は、フォールドしてもそのお金は戻らない。
③次にディーラーは3枚のカードを表向きに公開する。この時点で次のアクションが可能になる。チェック:ベット額をつり上げずにゲームを続ける。 プレーヤー全員がチェックすると、4枚目が公開される。誰かがレイズした場合、ゲームに参加し続けるには、ベット額がつり上がるごとに同額を払う必要がある。
④ディーラーが表向きに公開する4枚目、5枚目のカードにも❸と同様に、各プレーヤーが順番にアクションを取り、レイズに応じてベット額を払う。
⑤最後まで残ったプレーヤーがひとりの場合はその人の勝ち。複数いる場合は手札を公開し合って、ハンドが最も強い人が全額を獲得できる。
🃏ハンドの種類🃏
*ロイヤルフラッシュが一番強く、ハイカードが一番弱い
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パイゴウポーカー
1.5%
カジノで最近の主流となっているポーカー。ディーラーと勝負するので、ルールもシンプルだ。ただ、両者のハンドの強さが同じだった場合、ディーラーの勝ちとカウントされ、プレーヤーはやや分が悪い。
パイゴウポーカーに限らず、カジノのテーブルゲームでは一獲千金を狙わせるボーナスが設定されており、たとえばクイル・シーダ・クリーク・カジノが採用する「フォーチュン・パイゴウ・プログレッシブ」は、運が良ければベット額の20倍、50倍もらえる。しかし統計的に見れば、こうしたボーナスほど、長く遊べば遊ぶだけ負けが込むことになるため要注意。ボーナスには極力お金を賭けないほうが良いだろう。
【基本ルール】
①トランプのジョーカー1枚を含めた53枚のカードを使用。手札の5枚と2枚それぞれにハンドを作り、ディーラー相手に強さを競う。 最低ベット額以上をテーブルに置いて、ゲームに参加。ディーラーから7枚のカードが渡されるので、手札を5枚と2枚に分ける。5枚のハンドはテキサスホールデムと同じ。2枚のハンドに関しては、Aが最も強く、2がいちばん弱いカードなので、ペアではAA、それ以外では1枚目がAで2枚目がKという組み合わせが最強となる。
②ディーラーも同じ条件で手札を作っているので、その場にいるプレーヤー全員が準備でき次第、順番に手札を見せて、ディーラーとハンドの強さを比較する。5枚、2枚の手札が共にディーラーに勝っていればベット額の2倍になって返ってくるが、両方負けた場合はそのまま没収に。1勝1敗の場合は「プッシュ」と呼ばれ、お金に動きはない。
💰知名度抜群! 知れば知るほど勝率がアップ💰
ブラックジャック
2%
カジノで遊ぶテーブルゲームとして代表的。以下の基本アクションに加え、多くのカジノで、「スプリット」や「ダブル・ダウン」などプレーヤー側に少し有利になるプレイが許されている。勝率はポーカーより高くないとされているが、数学的に正しいプレイを続けられれば上げることも可能なので、興味がある人はオンラインでチャートを勉強してから行くと良いだろう。
【基本ルール】
トランプのジョーカーを除いた52枚のカードを使用。2〜10は数字通り、J、Q、Kは全て10、Aは1または11と数えられる。手札の合計が21(=ブラックジャック)になることを目指し、合計が21以下でより大きい数字のほうが勝ち。ディーラー相手の勝負となる。
①最低ベット額以上をテーブルに置いて、ゲームに参加。ディーラーは各プレーヤーに2枚を表向きに配る。そしてディーラーの2枚の手札から1枚が公開されるので、各プレーヤーは順にアクションを取っていく。すでに2枚の手札の合計が21であれば、ベット額に加えて1.5倍の額のリターンとなる。ただし、ディーラーの初手も21で引き分けになる場合はベット額のみ返され、ほかのプレーヤーのベット額は没収に。
②2枚の手札の合計が2〜20の場合、アクションは次の2種類。スタンド:手札2枚のままでディーラーと勝負する。ヒット:合計を21に近付けられるよう3枚目のカードを引く。制限はなく、4枚目、5枚目を引いても良い。手札の合計が21を超えた時点で、無条件に負けが確定。2枚の手札の合計が20の場合、ヒットしてA(1)を狙うのは無謀なチャレンジとなる。逆に2枚の合計が10以下では、A(11)を含め、どのカードが出てもOKなので必ずヒットすべき。
③ディーラーが手札の2枚目を公開し、プレーヤーと同じく必要に応じてヒットしていく。ディーラーの手札の合計が21を超えるか、プレーヤーより小さい数字の場合、プレーヤーの勝ちとなりベット額の2倍が返ってくる。負けると没収。
🎰視覚聴覚に訴える仕掛けがてんこ盛り🎰
スロット
2〜15% (台による)
日本のパチンコ店でも親しまれているスロットは、カジノによっていろいろな台がある。基本的にはボタンを押して絵柄をそろえるだけなので、初心者でも簡単。1セントから賭けられる台も用意されており、あまりお金を使わずに長時間遊びたい人にはうってつけだ。
スロット好きに聞くと、中には勝率高めの「おいしい」台も存在するらしい。高揚感をあおる演出で勝ったときの喜びはひとしおだが、これが脳内にドーパミンを分泌させて快楽を与えるのは周知の事実。予算を決め、遊びと現実の線引きを明確にしておこう。
🃏何も考えずに大勝ちを 狙える!🃏
バカラ
1.24%プレーヤー/1.06%ディーラー14.36%引き分け
これもまたディーラーとの対戦となる。ほかのテーブルゲームとの大きな違いは、勝つと思うサイドに賭けられる点。ディーラーに賭ければ、ほかのゲームと違い、ディーラーが勝ってもリターンがあるのだ。
トランプのジョーカーを除いた52 枚のカードを使用。A 〜 9は1 〜 9、10 〜 Kは全て0として計算される。プレーヤー、ディーラー共にカードが 2 枚または3 枚配られる。3 枚目が引かれるか否かのルールは複雑なため、特に知る必要はないだろう。手札の合計で1の位が 9に近いほうが勝ち。たとえば手札が3と6の2 枚の場合、合計は9で最も勝てる数字に。手札が3、K、8の3 枚の場合、合計は1となるため、勝つ見込みはほぼない。
ディーラー側に賭けたほうが勝率は高いため、長期的には一点張りすると良いのだが、引き分けが存在するのはトリッキー。このゲームでお金を失いやすい理由でもある。まれにしか起きない引き分けに賭けて実際に引き分けた場合、リターンは8 倍ほどになるが、統計的に見れば、引き分けに賭ければ賭けるほど急速に一文なしに近付くことがわかる。
バカラはリスクがある分、お金の動きは激しい。筆者はこれまでにバカラを2 回、15 分ずつ100ドルでプレイしたが、ボーナスを2回ずつ当て、1回目は300ドル勝ち、2回目は350ドル勝った。パパッと増やしやすいことから、長居せずに早い段階で勝ち逃げするのが成功のカギと言えそうだ。頭を使わずにプレイできるので、お酒を飲みながら仲間と少し遊ぶにもちょうどいい。
💵ちまちま賭けて長く遊べるうえルールがとてもシンプル!💵
ルーレット
5.26%
最もルールがわかりやすいテーブルゲームのひとつ。マスは黒と赤の1〜36、緑の0と00があり、ディーラーがルーレットで転がす玉がどのマスに入るかを予想して、お金を賭ける。数字、色、偶数か奇数か、組み合わせはさまざまで、ベット額も自由。ただし、当たる確率はかなり低めだ。ちなみにヨーロッパでは緑のマスが 0のみで、プレーヤーの勝率はアメリカより高くなるそう。
多くの人が一斉に参加できるため、みんなで盛り上がるのに適している。最後にその日の負け分を一発で取り戻そうと、ルーレットの前で「黒か赤か」と祈りを捧げるのも、カジノでは日常茶飯事の光景。しかし、当たり前だが勝てなければ負け分はさらに増えることになるので、くれぐれも慎重に。