「ウィンディー·シティー(風の街)」と呼ばれる大都市のシカゴは、美しい高層ビルやミシガン湖畔の景色が特徴的。定番観光スポットから地元民が通う穴場まで、魅力たっぷりです。
取材・文:白木満海
シカゴ·ピザだけじゃない!絶品グルメの宝庫
シカゴと言えば、独特な分厚いピザが有名。ほかにも、外してはならない食が盛りだくさんだ。中でもB級グルメのホットドッグは地元で愛されるストリート·フードで、行く先々で見かける。ローカルのおすすめ店は、ポーティロス。ジャンクなものを口にしたいときは、名物のホットドッグ以外に、グレービー·ソースにディップするビーフ·サンドイッチもぜひお試しを。
◀︎まるでテーマパークのようなファストフード・チェーン店、ポーティロスでは、大きなピクルスが決め手のホットドッグを
地理的な位置から意外かもしれないが、メキシコ料理もお値打ちのうえに美味。ピルセンやリトル・ビレッジといった地域には、本格派の伝統料理を提供するレストランが集まる。特に繁盛店となっているのは、アトトニルコだ。できたてのタコスとトルタは、シアトルでも味わったことのない本場さながらのおいしさ。食後のデザートには人気チェーン店、ラ·ミチョアカナ·プレミアムの種類豊富なフルーツ入りアイスバーを。映える見た目と味に満足度は高い。
◀︎町の食堂的雰囲気が漂うアトトニルコ。タコスとトルタは迷わず注文して
▲これぞインスタ映え! カラフルなメキシカン·デザートが目にまぶしいラ·ミチョアカナ·プレミアム
街歩きとショッピングに繰り出そう
シカゴ在住者が教える、この街の楽しみ方とは? まず、エスニック·エリアの散策が挙げられる。イタリア系アメリカ人のコミュニティーが形成されたリトル·イタリーは、地元では誰もが知る注目エリア。イタリアン·レストランにカフェ、デリ、ベーカリー、スイーツ·ショップなどが軒を連ね、フェスも定期的に開催される。ここでは、マリオズ·イタリアン·レモネードへ。フルーツの果肉を丸ごといただくピューレ状のクリーミーなシャーベットを目当てに、地元民が列を作る。
土地の風情を楽しみたいなら、ローカル·ショップが並ぶウィッカーパークはいかがだろう。地元の若者が詰めかける、シカゴ屈指のおしゃれスポットだ。ビンテージ、アンティーク、アート、雑貨を販売するスモール·ビジネスがずらり。カフェ、レストランなど飲食店も充実し、ぶらり旅に最適。ちなみに、その北に立地するマイクロ·センターは、パーツの品ぞろえが地元のコンピューター·マニアから称賛されている。
また、アドラー·プラネタリウム付近は、シカゴの街の光がミシガン湖に映る、地元では知られた夜景の名所。旅の締めにふさわしい眺めを目に焼き付けよう。
▼パソコン周りのことならお任せのマイクロ·センター
▼そぞろ歩きを満喫したい、ウィッカーパークと隣接するバックタウン界隈。お茶タイムを過ごすにも◎
空路ではオヘア国際空港まで、デルタ航空、ユナイテッド航空、アラスカ航空、アメリカン航空などの直行便で約 4 時間半。ミッドウェー国際空港までサウスウエスト航空の直行便もあり、こちらは約 4 時間。