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「無限・インフィニティー Mugen/Infinity」展示会

日時:10月20日(火)~31日(土)10am~6pm
オープニングレセプション:23日(金)5:30pm~8pm

木下有理さん
製作中の木下有理さん

照明デザイナーとして知られる木下有理さんの新作「無限・インフィニティー(Mugen/Infinity)」の展示会が10月20日から31日まで、シアトルのポタリーノースウエストで開催される。
木下さんは2014年にゲストアーティストとしてポタリーノースウエストに滞在し、同スタジオ・エグゼクティブディレクターのウィリー・ビヴィンズさ んの指導のもと、制作に取り組んだ。常に新しいものに挑戦する木下さんは、今回も期待を裏切らない斬新な作品を作り出している。
和紙の茶室「新風shinpu (fresh Breeze)」に続き、昨年はフローティングティーハウス「風流Furyu(light Breeze)」をMOHAI前の池に浮かせ、そこで茶席を披露して話題を呼んだのは記憶に新しい。今回の「無限・インフィニティー」で、木下さんは、茶の湯アートを別の次元に発展させた。
京都上賀茂神社の円錐状の2つの砂の山「立砂(たてずな)」にインスピレーションを得たという作品は、一見するとシンプルな円錐型の陶作品だが、そこには、お湯、炉、抹茶、茶筅、茶碗、茶杓、お茶菓子など、茶道に必要なすべてのものが収納されている機能性と美を兼ね備えた芸術作品。これまでの木下さんが扱ってきた和紙、竹などとは異なる土という素材を使った作品作りの苦労は、大きさと窯焼き過程での破損だったそうだ。「作っても作っても窯の中で割れて……」と苦笑する。最終的にはウィリーさんに助けられた。苦労が多かっただけに「私の宝になりました」と木下さんは笑みを浮かべた。
会期中23日、24日の2日は同作品を使って、テーブルと椅子を用いる立礼式(りゅうれいしき)の茶席が計5回、イーストウエスト茶の湯センターによって設けられる。テーブルも作品の一部になっているので、作品を肌で感じながらの茶席になりそうだ。

MugenInfinity

茶席(各席 10人)要予約
10月23日(金)3pm、4:15pm、5:30pm
10月24日(土)4:30pm、5:45pm
参加費:$15
チケット申し込み:mugen.bpt.me
会場:Pottery Northwest 226 1st Ave. N., Seattle, WA