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クリスマスの風物詩「くるみ割り人形」を鑑賞してきました!

George Balanchine’s The Nutcracker®
Photo © Angela Sterling

取材・文:ハントシンガー典子

今年もパシフィック・ノースウエスト・バレエ(PNB)による「くるみ割り人形」の上演が始まりました。子どもと観に行くのが毎年の恒例という家庭もたくさん。きらびやかなステージの中に、欧米のクリスマスの伝統が垣間見えます。

クララがクリスマス・パーティーでプレゼントされた、くるみ割り人形を抱きしめながら眠ってしまうと、いつの間にか自分が小さくなって、大きなネズミたちに取り囲まれてしまう。ネズミの王さまと戦い、助けてくれたのはくるみ割り人形。やがて呪いが解け、くるみ割り人形がハンサムな王子さまになると、ふたりは魔法の森からお菓子の国へと旅立つ。

PNBの上演では、クリスマスらしいメルヘンの世界を、たくさんの子どもたちを含む演者の踊りやオーケストラの生演奏によって再現。人種的多様性のある配役がシアトルらしい。遊び心のある衣装やサプライズいっぱいの舞台装置に子どもの目は釘付け。デザインしたのは、絵本『オリビア』や雑誌『ザ・ニューヨーカー』の表紙を手がけたイアン・ ファルコナー氏だ。

サンクスギビング直後、オープニング・ウィークエンドのマチネ公演は、ドレスアップした子どもたちとその家族が詰めかけ、大にぎわい。会場のシアトル・センタ―内マリオン・オリバー・マコー・ホールには大きなクリスマスツリーが飾られ、開演前から写真撮影用のパネルやフィギュア、マジック・ショー、コーラス隊によるクリスマス・キャロルなど、エンターテインメントも用意されていた。軽食やドリンクは幕間にすぐ楽しめるように予約注文しておくと便利。ネズミの王さまのホリデー・クッキーは、子どもたちに大人気だった。公演は12月28日(金)まで。チケットなど詳細はPNB公式サイトにて。